不快感を味わう新感覚小説。


 不快指数が高すぎる。
 
 タイトルにもある通り「炎症を患う女性が、自身に降りかかる壮絶な不快感を鎮めようと奮闘する」というものなのですが……

 すみません、初チャレンジの際は、むず痒すぎて読むのを途中で断念しました。

 痒い、チクチクとした痛み……それが膨大な数広がっているといいますか。
「数千匹の蚊が体内に入りこんで血を吸っている」というイメージに、肝を冷やすような方は、なかなかキツいと思います。

 それくらいに救いのない侵食具合を、様々なイメージを使って表現されている。

 頭の中で連想するほどドツボにはまる一作となります。