若いから、いや、誰にでもある疾走と逃走。未知なる世界への好奇心は、知らないことへの恐怖心を上回り更なる闇へと足を進ませる。だけども、興味というものがイコール好意ではないということを、口に咥えた煙草の感触で表現していて面白い。嫌気を積み重ねて、人は大人になっていくのかも。そんな風に夜を感じる短編。