いま、君の膵臓を食べにゆきます

第12話 「誰がために鐘は鳴る」すっごく好きなタイトルです。

　「誰がために鐘は鳴る」ってタイトル、聞いたことありますか？

　ヘミングウェイの名作ですね、、、、例によって見ていません。

　ヘミングウェイは、自身の従軍経験から書いているものが多い印象を受けますね。

　しかし、このタイトル、ものすごく真似するのが難しく、類似したタイトルはあるにはありますが、ちょっとカッコよくまとまっていません。

　方程式のように解を求めると、、、

　＝　誰がために＋鐘は鳴る

　＝　誰の死のために＋教会は鐘を鳴らすの？

　＝　誰が＋死ぬの？　

　そうなんです、このタイトルって、「誰が死ぬ？」と聞いていることを、「誰のために鐘は鳴るの？」とわざわざ一度遠回りさせた更に後、「誰がために鐘は鳴る」と、少し古風な言い回しにして、末尾に「？」を付けていないのです。

　鐘は鳴る？と聞いてはおらず、「鐘は鳴る」と後尾が下がる、なんとなく体言止めのような使用方法なのです。

　この方程式を逆にしていけば、同じような粋なタイトルが出来そうなのですが、これがあまり上手に行かないのです。

　ですので、このタイトルを考えた人と、和訳した人は、本当にセンスが良いと感じます。

　例えば、「あなたは泣く？」ということを、さっきの逆に進行させると、、、

　＝　あなたは＋泣くの？　

　＝　あなたはなぜ＋ハンカチを持っているの？

　＝　貴女のハンカチは＋目を拭う

　どうでしょう、なんか野暮ったいですよね。

　ここから、「ハンカチは目を拭う」、とか縮めても、そりゃそうでしょ、ってなるんです。

　ですので、私が初めてこの「誰がために鐘は鳴る」のタイトルを聞いた時、少し背筋の凍る思いをした、ということは、元タイトルは、かなりのセンスだと思うのです。

　それは、「死」をイメージさせるために、相当遠回りをしていることに意味があるのかもしれません、ですので、この方程式の方式が違うのだとも思うのですが、「北北西に進路をとれ」の時もそうでしたが、南南西や東南東じゃダメ？って思うんですが、多分ダメなんでしょう。

　単語のマッチングって難しいですよね。

　そんなわけで、今回と次回は２０２１年のアニメタイトルをいじります。

　wikiの「少年漫画関連アニメ作品の年代別一覧」を参考にしています。

　ピンと来るタイトルになるでしょうか？

〇「五等分の吸血鬼すぐ死ぬ」

　五等分にすれば、さすがの吸血鬼も、、、、、死にます！

〇「終末のジャヒー様はすぐ死ぬ」

　すぐ死ぬ、、、これも何にでも合いますね、終末のシャヒー様って、、、、なに？

〇「終末の東京」

　なんか演歌っぽいですね（そりゃ「週末」では？）、これやってると、時々演歌っぽくなるタイトルがあります、「恋は雨上がりの荒川」の時も、坂本冬美さんの曲かと思いましたが、、、。

〇「ジョジョの奇妙なオトメ」

　、、、なんか嫌ですね、このジョジョ、、乙女って。

〇「100万の命、すぐ死ぬ」

　こらこら、簡単にあきらめてはいけない。

〇「七つの五等分」

　要するに、何等分？

〇「六等分の花嫁∬(第2期)」

　すいません、これはタイトルと言うより、私が以前、五等分の花嫁を六等分の花嫁と勘違いしてネットで調べたら、意外とたどり着けたので、この五つ子の姉妹を六つ子と勘違いしている人が意外と多いというオチでした、、、、おそ松さん、恐るべし。

〇「約束の中華一番!」

　何の約束したんでしょう、横浜中華街しか思いつきませんが。

〇「はたらくあなたへ　遊郭編」

　こらこら、何の仕事をしている人向けですか、これは

〇「僕の細胞!!」

　えーっと、、、、、、、、、だから？

〇「イジらないで、立っている」

　、、、、どこをいじった？

ということで、今回は２０２１年のタイトルでした。

元タイトルがこちらです、

約束のネバーランド（第2期）

はたらく細胞!!(第2期)

はたらく細胞BLACK(第2期 スピンオフ)

真・中華一番!(第3期)

僕のヒーローアカデミア(第5期)　

イジらないで、長瀞さん

100万の命の上に俺は立っている(第2期)

ジャヒー様はくじけない!

吸血鬼すぐ死ぬ

終末のハーレム

ジョジョの奇妙な冒険 ストーンオーシャン（第5期 第1部）

鬼滅の刃 遊郭編(第2期 第2部)

　全体的に、やはり使いやすいタイトルが多いのが特徴です、特に感じたのが、「すぐ死ぬ」「奇妙な」「七つの」「約束の」「僕の」でしょうか。

　特に「～の」という、いかにも主語というタイトルの部品は、当たり前ですが繋ぎやすいですね。

　すぐ死ぬ、は、何にでも合いそうです、使いませんでしたけど、古見さんやジョジョでも、、、、、合います、使いませんが！

　このように、毒っ気の強い単語は、無難な単語に合わせやすいのかもしれません。