小説家を目指す方にとって教材になるかもしれない。

昔から存在する純然たる小説家と比べて昨今の小説は多岐にわたり、色々な技法が生み出されていった中で小説家のイメージ?というのかな、そういうのが変わっていったと思う。

今のように初心者でも、それこそ上級者でも気軽に小説が書けるようになり、より身近になった。

しかし、それが後の弊害を生み出すことに繋がってるのも事実で、やはりと言っていいか流行りに乗ろうと自分の持ち味を消すような方も見たことあるし、初心者が多いからこその仕方の無い部分も沢山あった。

全体的に見て、小説家のレベルが下がったような感覚は否めない。

だけど、この作品は過去見ていたライトノベルの中でも上位に君臨するほどの傑作だと思う。描写も伏線も…設定も。世界観はありふれてるけど、緻密に組まれたプロットを書いてることが一目瞭然で分かるほど精密に物語が綴られているから、読みやすい。

これから小説家を目指す方は一度目を通して見るといいかもしれない。昔のような小説家とは違い、時代に沿った小説が生まれている現代で最適とまでは行かないかもしれなくても、僕の中では上位に入るほどの作品だと感じてる。もはや教材に近い。

正直、評価3000というのも低いと思うぐらいだよ。回を重ねる事に面白くなるから、最後まで読んで見てほしい。プロットの大事さ、設定の大事さ、在り来りの世界観でも化けることは出来るんだということを知ってほしい。