好きな人との別れ
好きな人との別れ
女「昨日のエリザベス女王の国葬の生中継見た?」
男「生中継では見てないけど、今日の朝のニュースでなら少し見たよ」
女「棺が地下に吸い込まれていくのなんかすごかった。そういえば、イギリスって日本と違って火葬じゃないんだよね」
男「宗教上の問題もあるだろうからね」
女「私は、個人的に遺体って火葬しない方が良いと思うな。だって、燃やしたら、もう二度とその人の姿を見ることができないんだよ」
男「でも、火葬しないと日本の気候だと腐っちゃうよ」
女「それなら、腐らないようにプラスティネーションで加工すればいいじゃん」
男「で、それをどうするの?火葬してないんだから、その大きさじゃ墓には入らないけど……」
女「家に飾るんだよ。そうすれば、寂しくないし」
男「それじゃ、その遺体と一緒に暮らし続けるってこと?なかなか趣味悪いね」
女「でもそうすれば、好きな人とずっと一緒にいられるよ。遺灰や遺骨をネックレスにして首にぶら下げるよりかは、素敵だと思うけどな」
好きな人との別れ @hanashiro_himeka
★で称える
この小説が面白かったら★をつけてください。おすすめレビューも書けます。
カクヨムを、もっと楽しもう
カクヨムにユーザー登録すると、この小説を他の読者へ★やレビューでおすすめできます。気になる小説や作者の更新チェックに便利なフォロー機能もお試しください。
新規ユーザー登録(無料)簡単に登録できます
この小説のタグ
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます