白いオオカミ

作者 桃もちみいか

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★★★ Excellent!!!

ある夏の日。
天文部副部長のシバは、先輩の工藤部長と一緒に武蔵野台地の御岳山にある、武蔵御嶽神社へと向かう。
理由は天体観測。そして、白いオオカミを探すため。

古くからオオカミ信仰のある武蔵野。
伝説として語り継がれている白いオオカミは、はたして令和の時代にもいるのでしょうか?

いるかいないかわからないものを探しに行くなんて、時間の無駄だと思いますか?
けどそれを楽しむのがアオハルなのです。
部活の仲間と出掛けて探検して、オオカミを探すって、何だかワクワクしません? 自分はします。
こういう青春を、自分も送りたかったです。

そして神社へとついた二人は、そこで不思議な体験をすることに。

摩訶不思議な物語や、爽やかな青春ものが好きな方にオススメの、不思議青春ストーリー。
ドキドキでワクワクの世界が待っています。

★★★ Excellent!!!

本作は、角川武蔵野文学賞参加作品。ということで、舞台はもちろん武蔵野です。

ここ武蔵野にある、ニホンオオカミ信仰。その起源は、かの日本武尊が道に迷った時、一匹の白狼に助けられたという伝説にあるそうです。

そのニホンオオカミを最近見たという噂を聞き、天体観測ついでに探しに行こうと言う天文部部長と、その後輩シバ。今の時代にいるわけないと言いつつ、結局一緒に行くシバですが……

ニホンオオカミが今も生き残っているかはわかりませんが、土着信仰というのは、その土地の歴史や文化を作り上げていく上で欠かせないもの。二人のように、興味を持ってみるのも、なかなかに面白そう。
ニホンオオカミは果たして見つかるのでしょうか?

最後はあっと驚く結末が待っているかもしれません。