第7話

 資金は豊富にありましたが、財力に任せてどうこう出来るような問題でもありませんでした。むしろ、アイデアや飛躍的な発想、創意工夫の方が余程重要です。

 数日間に及んで苦心惨憺した末に、答えは意外なほど簡単に見つかりました。

 妖精や財宝をどう料理すれば良いのかばかり考えていたため、視野狭窄に陥っていたのです。突破口は、全く逆の方向にありました。私は、早速準備に取り掛かりました。

 まず、学校の敷地に入り込む野良猫を調べました。三日間の観察で、三種類の猫が頻繁に現れることを確認し、人気の無い校舎裏にキャットフードを置いておびき寄せます。警戒心が強い最初の内は、餌を食べてくれるだけで満足でした。その内、さりげなく姿を見せたり、餌に人間が関わった痕跡を残したりして、徐々に猫との距離感を狭めていきます。二匹はどうしても懐きませんでしたが、白黒のブチ猫が私を見ても逃げなくなりました。

 猫を飼い慣らすのと同時平行的に、私は化学部に入部しました。部活動の開始時期から大幅にずれていましたが、全員合わせても一〇名に満たない小所帯だったので、歓迎され、すんなり入ることが出来ました。

 部室でもある化学実験室で、私は液体窒素を探しました。容易に持ち出せるような杜撰な管理では無いだろうと思っていましたが、案の定、常に施錠されている準備室の方に保管されているとのことでした。鍵は、化学部顧問でもある教諭が預かっているそうです。

 それらしい理由をつけて、鍵を手に入れなければなりませんでした。とりあえず、熱心な部員を演じて部内で信用を勝ち取るところから始めました。地道な活動は肌に合わない性分でしたが、目的のためには四の五の言っていられません。

 チャンスは意外と早くやってきました。九月に行われる文化祭で、化学部では『楽しい化学実験』というテーマで出し物をすることが決まっており、客を寄せられそうな実験案について、一学期から話し合われていました。炎色反応や繊維の化学合成、ボルタ電池の実作などが持ち上がる中、すかさず、液体窒素を用いた超低温実験を提案しました。

 テレビなどでも馴染みが有り、『バナナで釘が打てる』など衝撃的なキャッチコピーが作り易いこともあってか、ほぼ満場一致で採用されました。液体窒素を含めて全部で四つの実験が行われることに決まり、班分けによって少数の部員がそれぞれを担当することになりました。……都合の良いことに、私の担当は液体窒素です。

 夏休み前までに、先輩達と実験内容を吟味し顧問と相談もしました。試しに実際に液体窒素を使うケースもあり、自然、施錠のために準備室の鍵を渡される機会にも恵まれました。本来なら顧問が肌身離さず持っているのが望ましいのでしょうが、まさか不正使用を目論んでいる者がいるとは思わなかったはずです。難なく合鍵を作ることが出来ました。

 白黒のブチ猫の方は、毎日根気良く手懐けたおかげで、夏休み前までには、近寄って頭を撫でたり喉をくすぐったり出来るようになっていました。他の二匹に比べて幼かったのが、ここまで懐いた理由だったと思います。私にとってはこれ以上ないほどの幸運でしたが、猫にとっては単なる不運だったでしょう。

 夏休みに入ってからも、尤もらしい理由をつけて毎日登校しました。実際、文化祭の準備をする部活もあったので、さほど不自然ではありません。化学実験室に部員が来ている時は適当に時間を潰し、部員がいない日を見計らい、世紀の実験を遂行しました。

 いざという時に限って、ブチ猫を探すのに難儀しました。いつもの餌場におらず、三時間炎天下を探し回って、職員駐車場の車の下で寝そべっているところをようやく見つけました。私は、餌と妖精をちらちらと動かし、おびき寄せて捕まえました。腕の中でも意外と大人しく、なーお、と呑気な声で鳴いていました。合鍵を使って準備室の扉を開け、中に入って内側から施錠します。猫には餌を与えて黙らせておき、準備は整いました。

 両手に軍手を嵌め、白衣を着ました。液体窒素の入った、一抱えもある金属製の容器の蓋を開けます。要するに高性能の魔法瓶らしく、何重構造にもなった容器の内側は、思ったより大きくありません。ひんやりした白い煙が、開け口付近にもわもわと漂っています。

 備え付けの金属製の柄杓で、細い口から液体窒素を掬い上げました。すぐに気化してしまうため、白煙の方が多く、どれくらい入っているのかよく見えません。五〇〇ミリリットルのビーカーの中へ、柄杓で何杯か注いで、折を見て蓋を閉めました。

 都合良く机の上でぐったりとなっていた『死因不明ちゃん』を掴みます。逆さまにして、さらりと垂れ下がる長い髪を水で濡らし、鋭い錐のように成形しました。おもむろに、そのままビーカーの中に沈めていきます。液面が激しく泡立ち、妖精が頭の先から順に凍り付いて行くのがわかりました。胸の辺りまで、まさに『釘が打てる』ほどカチンコチンになったら、必要なのは度胸だけです。

 一度深呼吸をしてから、ブチ猫を抱きかかえました。動かないように左手だけでしっかり両手と喉を押さえつけ、右手で腹側を探ります。心臓を外すと、可哀相なことになります。一撃で仕留めてやるつもりでした。

 ビーカーから、凶器を抜きます。束ねて固めた髪の毛部分は、鋭い代わりに脆いので、失敗は許されません。妖精の胴体を逆手に握り、自害でもするような角度で自分に向けて、正確には抱えているブチ猫に向けて思い切り突き刺しました。

 柔らかい肉を突き破る手応えがありました。

 腕の中で、猫が撥ねるように悶えました。私はそれを懸命に抑え付け、宥めました。

 反射的な筋肉の躍動は、すぐさま全身の痙攣に変わりました。無事、致命傷を与えられたようです。凶器を握ったままの右手に、生温い血が伝い落ちてきました。

 妖精を引き抜くと血が噴き出しそうだったので、刺したままにしておきました。拘束を緩めてその場に横たえてやると、自分が汗でびっしょり濡れていることに気付きました。冷房も無い真夏の最中、極度の緊張を強いられたのだから当然かもしれません。

 ……猫は絶命しました。その顔が、妙な風に歪んでいたのが印象的でした。安らかでもなく、苦痛にのたうっているでもなく、実に曖昧な表情でした。胸に妖精が頭まで潜り込んでいる様は、現実味に乏しく滑稽でした。失禁していたため、猫の尿の異臭が鼻を突きました。処分する予定の白衣で床を拭いました。蝉の声が、一際大きく聞こえます。

 もうおわかりでしょう。私が試そうとしたのは、「妖精を使って生物を殺した場合、その妖精の消失後に生物は甦るか」ということです。生物の枠組みに入る私が妖精をいくら殺しても、妖精は存在と無の垣根を越えてしまい、何も見えてきません。また前回、妖精と同等の次元にあると思しき刀を使って妖精を殺しましたが、大きな進展はありませんでした。そもそも妖精が生と死を跨ぐどのような存在なのかわからない以上、正面からのアプローチは難しいと判断しました。……そこで、生と死が不可逆的なものとして完全に規定されている普通の生物を実験の対象にすることを考えました。本来なら、一度死が訪れた生物には逃げ道がありません。しかし、存在と無の垣根を越えられる物質を用いて殺したなら、死そのものが無効化されるかもしれないのです。

 妖精がどの程度まで万能なのか試すことにした、と言い換えられるかもしれません。

 本当なら、金銀財宝の日まで待って、相応の武器で殺すべきでしたが、液体窒素で妖精を固めれば代替出来ると考え、実行に移したのです。妖精が元で事故死したケースは山とありましたが、妖精自体が凶器になった例は無いはずです。事故ならば、妖精なしの原因(ドライバーの前方不注意、など)を幾らでもでっち上げられますが、この状況においては、「妖精がいないのに猫が死んだ」というケースは、実質ありえません。

 私は、その瞬間を待ちました。四〇度に迫ろうかという室温の中で、立ち尽くし、緊張の面持ちで猫の死骸とその胸に突き刺さる妖精の死骸を見下ろしました。傷口から染み出した血が、柔らかくて真っ白な腹の毛をどす黒く汚していました。

 猫を殺したことに、罪悪感が無いわけではありません。しかし、生と死の不可逆性に一石を投じる上で必要不可欠な犠牲であるとして、目を瞑るしかありません。尤も、私はこんなに明確な研究意識を持ち合わせていたわけではないので、都合の良い言い訳に過ぎないというのも正解でしょう。何より、わざわざ猫を殺す必然性はどこにもありません。妖精を使って蚊を叩き潰すだけでも実験の意図に沿っていますし、対象が小さ過ぎるならカエルでも何でも代用の利く生物は山のようにいます。

 では、何故猫だったのか。正直なところ、私にもよくわかりません。猫は昔から大好きだったので、愛着がありました。なのに、好きなはずの猫を、殺害対象に選んでしまう……。愛憎は表裏一体と見るべきか、長年妖精の死と付き合う内に人格が歪んでしまったと見るべきか。どちらにしろ、救いようはありませんでした。

 妖精は、いつものように唐突に消えました。私の感覚では一時間も二時間も待ったように感じましたが、実際には一五分ほどしか経っていませんでした。

 妖精と同時に、猫の胸の傷も掻き消えました。流れ出た血も、綺麗に一掃されています。

 私は昂奮し、すぐさま猫に駆け寄りました。軍手を外し、鼻の下に手をかざして呼吸があるか確かめたり、胸を探って心臓の鼓動を探ったりしました。

 ……ブチ猫は、生きていませんでした。息をしていないし、脈もありません。

 妖精が関与したという、事実の一部分は確かに消えましたが、死という絶対的な事柄は覆らなかったのでしょう。自然死という形にされてしまったのです。

 私は、しばらく準備室でへたり込み、放心していました。敗北感でいっぱいでした。

 しかし、いつまでもそうしているわけにいきません。猫の死体の始末も必要です。私は、今や眠っているような穏やかな表情になったブチ猫を白衣に包んで抱え、餌などの痕跡を全て抹消して部屋を後にしました。猫はまだ温かで、まるで生きているみたいでした。

 いつもの餌場に行って、白衣に包んだままのブチ猫を埋めてやりました。墓石の代わりになるものを探しましたが、目ぼしい大きさのものが無かったので、小さな石を幾つも持って来て円く配置しました。自分で殺しておいてその死を悼むのも勝手な気がして、あえて何もせずに立ち去りました。

 精根尽き果て、ぐったりとなって家に帰りました。以降、何をする気にもならず、ぐだぐだと退廃的な休みを過ごしていると、ある日暁美ちゃんからデートの誘いを受けました。妖精のことを理由にそれを断るほど変質的な人間でなかったので、オーケーを出しました。映画、買い物、ゲームセンター、カラオケという王道コースを描いた後、ファミリーレストランで夕飯を食べて自宅前で解散、という流れで、私としては『いつもより気合の入った妖精の虐殺』でしかなかったのですが、何が気に入ったものか、以来、暁美ちゃんが週に一度くらいのペースで遊びに誘ってくれるようになりました。満更でもなかったので夏休みはそうやって普通の高校生らしく過ごすことになり、挙句、夏休み最後の日には死骸に囲まれて告白されました。信じられるでしょうか? 告発でなく、告白です。分不相応だとわかっていながら、私は頷いていました。

 ……このことが、暁美ちゃんの命運を決めたと言えます。


 二学期が始まって一週間ほど経ったある日、校内で小さな騒ぎが起こりました。何でも、園芸部が新たな花壇の設置場所を選ぶため、日当たりの良い裏庭の土を掘り返して調べていたところ、謎の白衣が発見された、というのです。

「白衣が埋められてるとか明らかに普通じゃねえし、一緒に死体も埋まってんじゃねえの」

 普通の人ならそう考えても不思議ではないでしょうし、実際に園芸部の部員も事件性を恐れて顧問の先生に相談に行ったとのことでした。

 ……墓が掘り当てられたのです。

 猫の死骸と一緒に白衣を埋めたのが誤算でした。真夏で一ヶ月もすれば、おそらく猫は骨になっているでしょうし、白衣で包んだりしなければここまで騒ぎにならなかったはずです。とはいえ、白衣は各個人持ちのものではなく、使われていない化学部のロッカーに捨てられていた古いものなので、足がつくことはないでしょう。

 私は野次馬に紛れて現場に行ってみました。噂には、動物の骨が一緒に見つかった、という情報はありませんでしたが、現場に辿り着いてその理由を悟りました。園芸部員らしき女の子が、何人かの先生に状況を説明しています。関係無い奴は戻れ、と命令する恐そうな体育教師がいますが、遠巻きに眺める生徒の数は一向に減りません。そして園芸部員の足元に猫が寝そべっています。それも、遠目にもわかる白黒のブチ猫が。

 ぞっとしました。あの日、私が刺した猫に間違いありませんでした。確かに生きていなかったはずの、そして土の中に埋めたはずの猫が、腐敗することも白骨化することも無く、あの日のままの姿で日向ぼっこに興じているのです。

 生き返ったのか……?

 私は当惑しましたが、異変はそれだけではありませんでした。

 誰一人、猫を見咎める者がいないのです。例えば、園芸部員の証言を聞きつつ、足で土を蹴りながら周囲を歩き回っている先生は、傍で猫が横たわっているのに一顧だにしません。今にも踏みつけそうでかなり危なっかしいのに、それを話題にする野次馬もいません。

 逆に猫の方も、どっしりと構えてその場を動こうとしません。……いえ、動かないにも程があります。先の教師に少なからぬ土くれを蹴りかけられているというのに、払い落とす素振りの一つも見せないのです。明らかに異常でした。

 何かとんでもないことが起こっているのかもしれない。私は直感し、ほとぼりが冷めるのを待ちました。人間の死体など見つかるわけがありませんし、早い段階で皆が飽きるのは必至でした。山ほど転がる妖精の死骸に至っては、最初から誰の眼中にもありません。

 予想通り、その日の放課後には現場に誰もいませんでした。教師がこぞって掘り返し、それでも何も見つからなかったという話が広まっていたおかげもあります。皆、単なる悪戯だったと見なしたことでしょう。

 ブチ猫は、腹を上にしてまるで置物のように転がされていました。穴掘りの邪魔になったので脇に退けられたのでしょう。隣には、『窒息君』が仲良く並んでいましたが、意図されたものではなさそうです。猫を抱き起こし、土を払いました。まさに、あの日あの時のままのブチ猫でした。その重さは勿論、温かさ、柔らかさまでが完全に維持されています。

 ……どういうことでしょうか。呼吸しておらず、鼓動が無いことから生きていないのは明らかです。一方で、死んでいるのであれば、とっくに腐敗や白骨化していて然るべきです。こんな風に、体温すら維持している理由がわかりません。猫はうたた寝でもしているかのように、気持ち良さそうな表情で身じろぎ一つせず抱かれています。

 ふと、すれ違った生徒の視線に何となく引っかかるものを感じました。猫を抱えて歩いているので相当に目立つはずなのに、こちらに一瞥すらくれなかったのです。……私の中で一つの仮説が構築されました。

 試しに、猫を校門の上に置いてみることにしました。人目を憚らずに堂々とやったのですが、下校中の生徒やすぐ近くの詰め所にいる警備員は見向きもしません。しばらく観察しましたが、門の上に目をやる者は一人もいません。仮説が、確信に変わりました。

 私以外の人には、猫が見えていないのです。

 妖精によって殺された猫は、妖精の消滅によってその死をキャンセルされました。しかし、死んでいないことが即ち生きていることと同義では無かったのでしょう。私達は生と死をコインの表裏のように捉えていますが、裏でも表でもなく、言うなれば『コインを立てた状態』が存在するのです。ブチ猫は、妖精によって生を奪われ、妖精の消滅によって死を奪われ、生を取り戻すことが出来ないまま、その境界線に着地してしまったのではないでしょうか。超越的な力を借りてもなお、生物は、生から死への不可逆的移行を覆すに至らなかったのです。そして、本来ならばこのような不安定な存在は、妖精と一緒に完全な無へと移行するべきだったのでしょうが、生物という枠組みではその越境すら中途半端な形になってしまったのでした。人間は無意識的にそこにブチ猫が存在することをスポイルしますが、物理的には空間的広がりを持っていますし、質量もあります。

 観察出来なくても、確かに猫は『在る』のです。一方で妖精の死骸や金銀財宝は、時間が来れば徹底的に『無く』なります。完全な無となってこの世から消え失せます。

 私の刺した猫は、存在と無、生と死、その両方において中間的形質を獲得したのです!

 私は驚喜し、猫を抱えて連れ帰りました。妖精をぐしゃぐしゃと踏みつける足取りが、こんなにも軽いのは初めてでした。

 家に着くや否や、早速猫を包丁で刺し貫きました。致命傷になるよう、傷口を深く抉りました。血は出ましたが、体のどこを見ても動く部分はありませんでした。血の量も、生きていた頃からすると圧倒的に少ないようです。ある程度血が流れると、リセットボタンでも押されたように、全ての傷が消え、元通りのまどろんだ姿になりました。

 ……予想通りです。この猫は、不死身なのでした。

 立てたコインがバランスを乱し、死の面を上にしてどんどん傾いて行ったとします。しかし、いざ死に落ち着こうとすると、死は既に奪われているので上の面になることが出来ません。かといってもう半周して生の面を上に出来るかというと、こちらも存在しないので不可能です。……結果、寄る辺無きコインは倒れることが許されず、永遠に立ち続けるしかないのです。

 死ぬことも生きることも出来ない猫。名前はすぐに決まりました。『ファイ』です。どういう意味かわかりますか? φ、つまり『空集合』です。本来あるはずのない要素。ぴったりでしょう? 彼は今でも私の相棒です。

 気が滅入った時、一思いにギタギタにしたり、寒い時はベッドで一緒に寝たり、本当に役立つ奴です。食べないから食費の心配も無いし、鳴かないから五月蝿くもない。トイレのしつけもいらないし、何より、動かないからいなくなる心配もない。他の人に見せびらかして自慢出来ないのが欠点といえば欠点ですけど、逆に言えば、ファイは本当の意味で自分だけのものだということですから、それを不満に思うのも贅沢な話です。

 そう、自分だけで誰かを独占できるなんて、最高じゃないですか。

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