No1.5ー境へー
僕は二人で歩いていた。
空へ、空へ。
おじさんは優しい人なんだな。
なのに、、、
「もうここでお別れだ。真っ直ぐ行け、振り返るなよ」
結局一緒にいてくれない。
おじさんはどんどん走り去っていく。
どんどん見えなくなっていく。
「お父さん!!」
えっ?今僕なんて言ったの?
もう思い出せない。
僕はまた一人うずくまる。
「おいボウズ大丈夫か?」
「お父さん!!」
行かないで。
「一緒に来ないか?」
なんか違う。
もう思い出したくない。
お父さんの手を掴む。
離さない離さない。
お父さんが何かつぶやいた。
「これで
助かったよ、新入り君」
僕は二人で歩いている。
おじさんと歩いた道を戻っている。
優しい死神(短編) 家猫のノラ @ienekononora0116
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