第3章 天秤の砂のあらすじとその世界

3章 天秤の砂のあらすじ


暗殺者ミゼの「運命の加護者」シャーレの暗殺とフェルナン国、ギプス国の二国間の敵対を煽ろうとした計画は失敗に終わった。首領ヨミに叱責されたミゼは剣豪ゼロと次の策略を展開した。


それは獄鳥パルコの呪詛の混乱に乗じた王都カイトへの攻撃だった。王都カイトは灼熱の地となってしまった。そこにプレシャ村の人々を人質とられたグレイブ使いのロウゼが闘いを挑んできた。当然、ロウゼに楽勝だったよ。うん。本当!(汗) 


しかしミゼの本当の目的は王国フェルナンの攻略だったのだ。獄鳥パルコの呪詛にて王都フェルナンを孤立させ、私とシエラが留守を狙って世界一の剣豪赤髪のゼロを放ったのだ。


しかし猛獣によって深手を負い、療養中のアコウが再び立ちはだかった。ゼロの攻撃に古傷が開き苦戦するアコウだが、アリアの剣を手にするとゼロを両断した。


しかし、ミゼは世界一の剣豪までも捨て駒にしていたのだ。ミゼは猛獣、野獣、魔獣までも集めてアリアの町、そして王都フェルナンを襲撃するのだった。それを察知したアコウはラヴィエを門の中に押し込めると、町の門を閉ざした。


孤軍奮闘だったが、既にゼロとの闘いで深手を負うアコウが倒れるのは時間の問題だ。ラヴィエと王スタンは町の民に呼びかる。「共に戦うものはおらぬか!」町の人々は勇気を振り絞りアコウと共に戦うことを決意した。


しかし限界に達したアコウは魔獣の爪に引き裂かれようとしていた。遠くなる意識の中で光る人間が「お前に力を貸してやる」と声をかけてきた。アコウが魔獣に触れ「世界の秩序はお前を認めない」というと魔獣はサラサラの砂になった。


一方、プレシャ村に戻ったロウゼ。そこには凄惨な光景が広がるだけだった。娘ライラの亡骸を手にミゼへの復讐を誓い、闇落ち寸前のロウゼだったが「運命の加護者」シャーレが手を差し伸べる。何とシャーレは「運命の加護者」の「転移の力」を使いプレシャ村の人々の彷徨う魂を「魂の無い生き物であるオレブラン」に移し入れたのだ。そしてロウゼは復讐などではなく世界に散らばるオレブランを集める旅に出るのだった。


私とシエラはギプス港からカレン調査船に乗って旅に出るところだ。向かう先は南極タイサント!目的は冷鳥と獄鳥の呪詛を解く方法をこの手にするのだ!


異世界アーリーの世界


【3主】 3主とは「時」・「運命」・「秩序」の加護者のことである。それぞれ異なる能力と使命を持ち、不老不死である。3主はトパーズと呼ばれる守護者を持ち、武器や恩恵を与えられる。


〇「時の加護者」アカネ…本作の主人公、17歳の女子高生。異世界アーリーでは「時」を司る3主の一人である。未来を切り開く使命を持つ。不老不死。


〇「運命の加護者」シャーレ…運命を見ることができる3主の一人で、幼い獣人(オレブラン)の姿をしている。道しるべを与える使命を持つ。依り代に魂を転移する能力がある。


〇「秩序の加護者」トバリ…「審判の瞳」で秩序を乱すものを排除する3主の一人である。秩序の管理をする使命を持つ。子孫へ魂を繋ぐ。


【トパーズ】 トパーズとは3主の守護者のことである。3主から武器や恩恵を与えられ、3主の力を一部使うことができる。トパーズは3主に忠誠を誓い、3主を守護する。


〇シエラ…時のトパーズ。「闘神」という二つ名を持つ。「無限の守り」で主を守護する。


〇クローズ…運命のトパーズ。とてもクールで綺麗。褐色の肌を持つ。武器は運命の輪で亜空間を開くことができる。


〇ティム…秩序のトパーズ。エネルギー体である。審判を一部執行できる。天邪鬼で加護者に対してもかなり不遜な態度をとる。


【元(はじめ)の民】

〇首領ヨミ…「時の加護者」アカネへ恨みを持つ。手で触れることで「時を進める」能力がある。


〇ガゼ…元「刻の社」(シエラの石像が収められていた)の警備隊長。「闘神」シエラを崇拝している。格闘技の使い手。


〇ロウゼ…ガゼの実弟。グレイブ使い。強さはガゼ以上。村人の魂を救ってくれたことからシャーレを崇拝している。獣人オレブランのヴィタニマ村の長。


〇ミゼ…元「秩序の社」の警備兵。凶悪な性格。「策略こそが強さ」としている。ヨミを崇拝している。本名はミゼル。虐待の上、親に瀕死の状態で砂漠に捨てられる。ヨミに育てられる。


【六大王国】世界は自然信仰の小国と王政をひく六大王国にわかれている。


●フェルナン国…西の大陸、肥沃な大地が広がる。

・ジイン…国王。正義感と勇気がある。だが真面目過ぎて融通が利かない。過去にシャーレやクローズと旅に同行し武器と恩恵をもらった。昔、カイト国のクリスティアナと恋仲だった。


・ラヴィエ…王女。正義感があり明るく前向きな性格。アカネの親友になる。現世の杏美ちゃんと魂で繋がっている。


・執事長カルケン…ラヴィエの身の回りを世話している。ラヴィエを孫の様に可愛く思っている。涙もろい。


・ゾルネブル部隊…王族直属護衛部隊、裏の仕事をこなす


●ギプス国…西の大陸、技術力の高い職人の国

・スタン…国王。正義感がある。海沿いの貿易国であるため外交が得意。ジインとは親友で助言者。


・カレン…王女。年齢20歳。タカラジェンヌの様に凛々しい。かなりの露出狂。ラヴィエの親友。カレン調査団の長。


・ロッシ…カレン調査団の副団長。カレン王女専属の護衛兵。


・ラオス船長…カレン調査船の雇われ船長。髭を生やしたヒュー・ジャックマンに似ていてアカネが惚れている。


●カイト国…西の大陸、閉鎖的な国、果物が豊富

・クリスティアナ…女王。「疑心の女王」の二つ名があるほど疑り深い。人間不信。


・ラワン部隊…女王直属の特殊部隊。かなりの手練れ。情報収集、国境の警備など多岐にわたる。


●太陽の国レオ…東の大陸、永久中立国

・レイフュ…女王。クリスティアナの親友


・ファシオ…第一王子。


●シェクタ国…東の大陸、周りに神秘的な地が広がる

・ブレス…第一王子。誠実で優しい青年。ラヴィエの身をいつも心配している。


●ポルミス国…移動する島国、神出鬼没の国。


【アリアの町】

・衛兵マジム…大正ロマンの街ビーシリー出身。アコウの料理屋の常連だった。とっても良い人。


・アリア…大昔の伝説の剣士。ベンに利用される。パッシュを愛する。


・パッシュ…謙虚でやさしいアリアを愛する女性。

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