第2章 運命の輪のあらすじとその世界

2章 運命の輪のあらすじ


私、一ノ瀬茜17歳は、親友の杏美ちゃんをエスカレーターから転落させようとする白い手から助けた。だが、その瞬間に異世界に入り込んでしまった。


ロウゼとの闘いのあと、私たちは「運命の加護者」シャーレに会うため、フェルナン国にある「運命の祠」へ向かう。途中、「アリアの町」へ立ち寄ると伝説の剣士アリアの感謝祭が行われていた。その感謝祭の場で知り合った女の子。彼女こそフェルナン国のラヴィエ王女だった。驚いたことにラヴィエの顔は私の親友杏美ちゃんに瓜二つだった。


ラヴィエは世界の国々が手を取り合う事に強い決意を見せていた。ラヴィエこそ「元の民」に命を狙われているのだ。ラヴィエは王宮内の不穏な動きを危惧していた。それは翌日行われるフェルナン国とギプス国の親善イベント「料理対決」の場で毒入り料理がだされるのではないかという事だった。怪しむべきはフェルナン国の料理人サリカだった。


ラヴィエは大会の場でサリカの企みを暴こうとしたが、逆にサリカの策略にはまってしまった。ラヴィエとアコウは王殺しの罪で捕まると即日の処刑が決まった。八つ裂き刑としてラヴィエとアコウのいる闘技場に猛獣トリュテスクローが放たれた。


アコウはラヴィエを救おうと刃こぼれの酷い刀で対抗するが、猛獣のかぎ爪で腹を裂かれてしまう。猛獣の爪がラヴィエに向いた時、瀕死のアコウが呟く「俺が..たすける..パッシュ」


飛んできた伝説の剣士アリアの剣がアコウの胸に突き刺さった。アコウの傷は治癒し、立ち上がる。アコウの振るった剣は猛獣を空間ごと切り裂いた。猛獣を倒すと再び気を失ったアコウ。


だが闘技場に猛獣が追加される。再び訪れた危機に褐色の肌、銀髪の女性が猛獣の前に立ちふさがった。それは「運命の加護者」シャーレに仕えるトパーズのクローズだった。


クローズはあっさり猛獣を倒すと続いて妖艶な「運命の加護者」シャーレが現れた。シャーレはフェルナン国王とギプス国王にラヴィエを許せと説得する。


その時、「元の民」の暗殺者ミゼによって「運命の加護者」シャーレの首がはねられてしまう。「元の民」の最大の目的は「運命の加護者」シャーレをおびき寄せ殺害する事だったのだ。


シャーレ暗殺を達成した「元の民」はその場から逃げた。


2国の親善イベントから多くの犠牲者を出してしまった。心を痛めたジイン王はギプス国スタン王と犠牲者の想いに応えてラヴィエたちの王殺しの嫌疑を取り消した。


「運命の加護者」のトパーズ=クローズは私たちを連れてすぐに「シュの山」へ向かった。そこに新たな依り代を手に入れた「運命の加護者」シャーレが待っているというのだ。頂上まで登ったが獄鳥パルコの巣があるのみだった。狩りから帰って来た獄鳥パルコはオレブランを数匹、巣に落とした。その中から「イテテテ」という声を聞く。そこには耳と尻尾をもった新生「運命の加護者」シャーレがいた。


異世界アーリーの世界


【3主】 3主とは「時」・「運命」・「秩序」の加護者のことである。それぞれ異なる能力と使命を持ち、不老不死である。3主はトパーズと呼ばれる守護者を持ち、武器や恩恵を与えられる。


〇「時の加護者」アカネ…本作の主人公、17歳の女子高生。3主「時の加護者」祖母から魂の欠片と使命を受け継いでいる。目で見た速さを越える能力を持つ。


〇「運命の加護者」シャーレ…運命を見ることができる3主の一人で、幼い獣人(オレブラン)の姿をしている。道しるべを与える使命を持つ。依り代に魂を転移する能力がある。


〇「秩序の加護者」トバリ→???…「審判の瞳」で秩序を乱すものを排除する3主の一人


【トパーズ】 トパーズとは3主の守護者のことである。3主から武器や恩恵を与えられ、3主の力を一部使うことができる。トパーズは3主に忠誠を誓い、3主を守護する。


〇シエラ…時のトパーズ。「闘神」という二つ名を持つ。「無限の守り」で主を守護する。若い頃の祖母にそっくり。


〇クローズ…運命のトパーズ。とてもクールで綺麗。褐色の肌を持つ。武器は運命の輪で亜空間を開くことができる。


【元(はじめ)の民】


〇首領ヨミ…髪が長い。「時の加護者」アカネへ恨みを持つ。手で触れたモノの時を進める。


〇ガゼ…元「刻の社」(シエラの石像が収められていた)の警備隊長。「闘神」シエラを崇拝している。格闘技の使い手。


〇ロウゼ…ガゼの実弟。グレイブ使い。強さはガゼ以上。


〇ミゼ…元「秩序の社」の警備兵。凶悪な性格。「策略こそが強さ」としている。ヨミを崇拝している。


【六大王国】世界は自然信仰の小国と王政をひく六大王国にわかれている。


●フェルナン国…西の大陸、肥沃な大地が広がる。


・ジイン…国王。正義感と勇気がある。だが真面目過ぎて融通が利かない。過去にシャーレやクローズと旅に同行し武器と恩恵をもらった。昔、カイト国のクリスティアナと恋仲だった。


・ラヴィエ…王女。正義感があり明るく前向きな性格。アカネの親友になる。現世の杏美ちゃんと魂で繋がっている。


・執事長カルケン…ラヴィエの身の回りを世話している。ラヴィエを孫の様に可愛く思っている。涙もろい。


・料理長タニシ…王宮の総料理長。


●ギプス国…西の大陸、技術力の高い職人の国

・スタン…国王。正義感がある。海沿いの貿易国であるため外交が得意。ジインとは親友で助言者。


・カレン…王女。タカラジェンヌの様に凛々しい。。


●カイト国…西の大陸、閉鎖的な国、果物が豊富


●太陽の国レオ…東の大陸、永久中立国

・ファシオ…第一王子。


●シェクタ国…東の大陸、周りに神秘的な地が広がる

・ブレス…第一王子。誠実で優しい青年。ラヴィエの身をいつも心配している。


●ポルミス国…移動する島国、神出鬼没の国。


【アリアの町】

衛兵マジム…大正ロマンの街ビーシリー出身。アコウの料理屋の常連だった。とっても良い人。


料理人ピルク…アリアの町の料理人


アリア…大昔の伝説の剣士。ベンに利用される。パッシュを愛する。


ベン…アリアの親友を語り人が良く謙虚なアリアを利用しているだけのクズ。


パッシュ…謙虚でやさしいアリアを愛する女性。

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