第7話 実践法その③ いいことノート


その③


・いいことノートを書く。




 私はかれこれ、三年以上、『いいことノート』を続けている。


 入院していた頃に看護師さんから勧められた『いいことノート』とは簡潔に言えば、自分が感じたポジティブなことをできるだけたくさん書くというもの。




 絶望の淵に立たされた私が半信半疑になりながら藁にも縋る思いで始めた『いいことノート』は二〇二一年現在で二十三冊目を達成している。




 一冊目に書かれた、いいことノートの最初のトピックスは『病棟の廊下にある自動販売機のくじが当たり、青林檎サイダーが一本をゲットできた』というささやかなことだった。


 あのとき、人生のどん底だった私にはなぜか、無性に嬉しかった出来事だった。




 今、思えば、とても小さなことだったに違いないが、その日常の小さな積み重ねが今までの結果に繋がったと思う。


 どん底だった私も渦中にいるときは、何のアドバイスを受けても聞く耳を立てる余裕すらなかった。


 しかし、これではいけないと思い、あらゆる情報を集め、果敢にチャレンジし、人の輪も繋がった。


 このいいことノートは科学的にも実証され、ネタが尽きたときにさらに書こう、いいことを見つけようとするときが、効果を何倍にも発揮するといわれている。


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