第4話水着

 無事赤点を取ること無くテストが終わった。後は夏休みを迎えるだけになった。夏休みはどうしようか予定を考えていると、葵から


『今年のお盆前に市民プール行かない?杏子ちゃんと春香ちゃんもいるんだけど女の子だけでプールに行くより男の子もいた方が色々といいかなって。悠くんの友達も2人位なら一緒でも良いよ!』


『分かった。とりあえず、誰か声かけてみるわ。』


『それで今日、杏子ちゃん達と水着買いに行くから一緒に帰れないから。』


『了解。』


とりあえず昼休憩に雄二に聞いてみた。


「雄二、盆前に葵とその友達と市民プールに行くんだけどどうする?」


「日向さんの友達って誰?」


「草加部杏子と中村春香らしい。」


「まじ!そんなの行くしかないじゃん!!」


「お、おぅ何でそんなにテンション高いのか知らんが分かった。」


「おい、お前知らないのか?草加部杏子はスタイル良いしオタクにも優しいってので主にオタク男子から人気なんだよ。そして中村春香は大和撫子で弓道をしている時の凛々しい姿に何人の男子のハートを射抜いたことやら。」


「へ、へぇそうなんだ。ほとんどあったこと無いから知らなかったわ。」


とりあえず葵に


『友達の雄二が来ることになった。』


葵から猫のスタンプが送られてきたのを確認して弁当を食べることにした。

 放課後、特にやることもなかったので早々に帰宅してベッドでアニメを見ていたがいつの間にか寝ており、部屋は真っ暗だった。取り敢えず晩御飯の用意をするためにリビングに行くと葵が帰ってきており晩御飯の準備をしていた。


「おはよう、悠くん。もう少しでご飯出来るからテレビでも見て待ってて。」


「いつもありがとう。出来たら教えて、ご飯盛り付けるの手伝うから。」


そう言ってテレビを見ていると5分ほどして葵が声をかけてきたので盛り付けの手伝いをした。


「今日も美味しそうなご飯だな。頂きます。」


「どうぞ、召し上がれ。私も頂きます。」


ご飯を食べ終わり、食器を洗っていると葵がいつの間にかいなかった。トイレに行っているのかと思うと帰ってきた。俺はその姿にビックリした。


「何で水着着てるんだよ!」


葵は赤のビキニを着ていた。シンプルが故にメリハリのついた体が強調されていた。


「えへへへ、本当は当日見せる予定だったんだけど早く見せたくて着てみたの。どう?」


感想を求められたが一番最初に思ったのはエロかった。危うくエロいと言いそうになったがなんとか耐えて


「すごい似合ってるけど、当日はパーカーとか羽織った方がいいと思うぞ。結構刺激的だからな。」


「えへへ、悠くんに誉められた。実はもう1つ買ってるからちょっと着替えてくるね。」


葵はそう言ってリビングから出ていった。5分ほどしたらバスタオルを巻いた状態で入ってきた。


「じゃーん。どう、この日のために買ってみたよ。」


そう言ってバスタオルを取ると大事な部分を最小限隠しているだけの、マイクロビキニを着ていた。


「ばか、お前、それほとんど裸と変わらんだろ。良いから早く着替えてこい。」


「あはは、悠くん顔が赤くなってるよ~どう?エロイでしょ。見たかったら素直に見ていいんだよ。ほらセクシーポーズもしてあげるよ。」


葵は俺をからかうためにグラビアアイドルがするようなポーズ等色々やっていた。しかし、葵がマイクロビキニで巨乳を揺らしているとただですむはずもなく、胸がポロリとしてしまった。きれいなピンク色の突起が見えた。


「「‥‥‥‥‥」」


一瞬、場の空気が凍った。葵が状況を理解した瞬間


「きゃあああああああ!悠くんのエッチ!もう、およめにいかないよお゛」


葵が叫びながらリビングを出ていった。そして葵の悲鳴を聞いた葵の両親が急いでこちらに来た。


「葵、何があったんだ?悠哉くん、君は葵に何をしたんだね?」


葵の親父さんがそう尋ねてきたので気まずいが事情を説明した。


「はぁ、あの馬鹿娘は悠哉くんに何をやってるんだか、すまないね。」


「あははは」


 葵が着替えて戻ってくると親父さんが説教しながら葵を連れて帰っていった。色々疲れたがあの光景を忘れることが出来ず眠れなかった。





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幼馴染みである彼女のアピールがいつも過激だった。 カナデリア @debuta

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