そして12月になった。


 満月の夜、私はひとりで丘に行った。


 風の無い静かな夜。草原もじっとしている。海の音も聞こえない。


 私は小さな木の前に立った。


「神様ありがとう。私のお願いを叶えてくれて」


 木の葉がサワサワと動いた。



 ーーおしまいーー

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

ひとつのお願い 柏堂一(かやんどうはじめ) @teto1967

★で称える

この小説が面白かったら★をつけてください。おすすめレビューも書けます。

カクヨムを、もっと楽しもう

この小説のおすすめレビューを見る