第10話 ちょっとだけ休息、この物語とF1について。作者が思うこと。
少し前の回書いた、佐藤仁くんの結末を遡って少し変えました。
仁くんのことは、そもそもは1994年に事故で亡くなった、
F1ドライバー、アイルトンセナ選手のことをイメージして書きました。
当時のF1放送で、解説の方が盛んに“モチベーション”(やる気、動機)
とう言葉を使っていて、
あの鬼神のごとき勝利へのモチベーションのかたまりであったアイルトンセナが、
ボルト一本緩んでいても気がついたと言われるアイルトンセナが事故死と
言うのが信じられませんでした。
もしかしたら、勝利へのモチベーションを一時的に見失っていたのかな、
などと考えました。
人が頑張るためのモチベーションは、いろいろですね。
お金のため、名誉のため、勝利のため、家族のため、好きな異性のため。
どのどれも納得できる素敵なモチベーション。
しかしどれも簡単には手が入らないものばかり。
もし失敗しても、人生は生きてさえいれば命尽きるその瞬間まででも、
再チャレンジできると信じています。
そもそも失敗して、今までの欠陥が炙り出されないと、
次のステージにチャレンジするモチベーションも抱いてこないのかもしれません。
だから、このお話の筋も少し変えますね。
蝉と水着と8ミリカメラ、黒髪の幼なじみ。夏休みの最後の思い出は太陽とプールと消毒液の匂い。 鈴鹿 一文(スズカカズフミ) @patapatapanda
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