SS(ショートストーリー)
第22話 ハロウィン特別SS
10月31日。この日は前世と変わらずハロウィンのようなイベントがある。といっても完全に一緒というわけではない。
王国最大の宗教であるケルト教が悪霊を祓うイベントが起源であるが、今ではケルト教に属する子供が各家庭を回りお菓子をもらうイベントになっている。
子どもは司祭が着るような服を着て、家の前でトリックオアトリートと言う。そして家主がお菓子をあげると子どもは家主にハグをして祝福を与える。逆にお菓子をあげなければその年1年間は呪われるらしい。
「だから私たちにもお菓子をください。トリックオアトリートです。」
「トリックオアトリートなのです!」
そう詰め寄ってきているのは、まだぎりぎり子どもである義理の妹たち。任務中は彼女らのことをB・Cと言うが彼女らにも名前がある。忘れているかもしれないので念のため再確認。
まず双子の姉。名前はルウと言う。髪はショートにしておりオレンジ色という明るい髪色をしているが、前髪で大きな目を半分ほど隠しているために見た目からは内気な感じが溢れ出ている。が、その見た目に反して、好戦的だし積極的だし饒舌である。戦闘面では高火力広範囲の【火球】を自在に使いこなす良きパートナーだ。
次に双子の妹。名前はフウ。姉と同じくオレンジ色の髪色だが、姉と違って髪型はロングにしておでこを全面的に出している。お姉さんぽく見られたいからこのような髪型にしたらしい。にしては口癖が幼い気がするが。また、性格は非常に明るく、そして優しい。ただ場を茶化しただけかと思ったらそれは周囲への配慮だったりする賢い女の子。戦闘面では主にサポート役に徹しており、【感覚共有】を利用した遠距離通信を可能にしたりする。一家に一台あれば便利な子である。
もちろん俺はいつも彼女達に世話になっているので、用意していたお菓子をそれぞれに渡す。
「ありがとうなのです!」
「ありがとうございます。これは……一口サイズのチョコですね!早速いただきましょう。あ、でも一人で食べるのは勿体無いですよね。でしたら一緒に食べましょう!あーむ。あい、うー、おうおー?」
姉のジュエリアの方がチョコをくわえながら唇をこっちに突き出してくる。おそらく彼女が口にくわえたチョコを一緒に食べようと言うことなのだろうが、そんなことはしない。したら唇に触れるだけでなく唾液まで流し込まれそうだから。いや、ドキドキするかと言われたらもちろんするけど。妹だし、な。
「馬鹿言ってないで早く食え」
「うー。……あむ。」
不服そうな声を出しながら不承不承チョコを食べるジュエリア。そもそもお前にあげた物なんだから俺に返すのはおかしいだろう。
「それでは最後に祝福を授けますね。」
「授けますね!」
「「ぎゅーー」」
こうして、俺は二人から祝福を授かるのだった。
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急遽書き上げたSS(ショートストーリー)いかがだったでしょうか。
今回は作中では名前が1度しか出てこず、容姿の描写を完全に忘れられていた、彼女たちの容姿なんかを描いてみました。
他にも書き漏れがあった場合や、何か要望があった場合はSSとして突発的に投稿することがあるかもしれません。ご了承ください。
それから何故か先週多くの方に見ていただけたようで、PV数が急増しました。この場をお借りして感謝申し上げます。
本編開始までもう少しです。楽しみにお待ちいただけると幸いです。
【ブローカー】と呼ばれし小さな男 ~組織のトップが俺に女をたくさん宛がってくるんだけど何で?~ KoP @Maruha-08
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