終わるまえに、ひとつだけ。
ヲトブソラ
終わるまえに、ひとつだけ。
終わるまえに、ひとつだけ。
地球最後の日が来たら、どんな一日を送りたい? ……なんて、馬鹿な話をまたしていた。例えば、君と出会った場所に行くのだろうか。それとも、二人がお気に入りの公園で、芝生に寝そべって過ごすのだろうか。そうだな、ぼくは、
二人、裸で一日中抱き合って、お喋りをしていたいと思う。あそこに行きたかった、あんな事をしたかった……こんな事にならなければ、ぼくたちはどこまで二人だっただろう。おばあさんになったきみは、どんな可愛らしいおばあさんになっていただろう。そういうお喋りをしていたいと思う。キスもしたいし、触れていたいし、触れてほしい。セックスもして、また、お喋りをする。
あとは料理が出来ないきみの、お味噌汁が飲みたい。ただ、ただ、きみのお味噌汁が飲みたいんだ。
きみは、ぼくにどんな事をしてほしい?
おわり。
終わるまえに、ひとつだけ。 ヲトブソラ @sola_wotv
★で称える
この小説が面白かったら★をつけてください。おすすめレビューも書けます。
カクヨムを、もっと楽しもう
カクヨムにユーザー登録すると、この小説を他の読者へ★やレビューでおすすめできます。気になる小説や作者の更新チェックに便利なフォロー機能もお試しください。
新規ユーザー登録(無料)簡単に登録できます
この小説のタグ
同じコレクションの次の小説
関連小説
ネクスト掲載小説
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます