私が絵が上手くなった理由

@fy3150

第1話完結

孤独

どうやら、現代社会では恐れられているらしい。

人とつるんでたほうが幸せで、人と同じ考え方のほうが平和。そんな考え方私は納得できない。多様性だんだん言われてきた。やっと言ってくれた。私はきつかった。怖かった。自分だけいつも違うと言うことを隠して隠して、誰にも話せずただただ苦痛な日々を送っていた過去がある。

大人になった私は今でも思い出す。それは、強く協調性を求められた小中学校の人間関係。

私は中学生時代孤独だった。友達なんていなかった。というか、作ること自体億劫だった。友達とか何とかなんていなきゃいいのに。存在ですら嫌だった。嫌で嫌で、人間なんか大嫌いで自分のことすら嫌いになって。自分という存在が分からなくなったとき、ふと思った。絵を書こう。

そこから私は無心に書けるようになった。

今まで自分の理想的な絵なんて書けなかったのに、書けてる自分が嬉しくて。ちょっと自分が好きになった。

周りの人からも上手だねっていわれて。私は思った生きてて良かったって。

そう言われた日から、私の考えは変わった。些細なことでもいい、時には嫌いになっても自分を見つめる力さえあれば明日は笑顔になれると思えるようになった。

もしもの話だが、大人になった私に、子供の頃の私に送る手紙があるのなら、自信が持てるものは飽きるまでやりなさい。他人がどう判断しようと自分というものがどういう形であれ存在する限りあなたは必ず強くなれる。今辛いなと思っても諦めずに進めば道は開けると伝えたい。

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