エキストラ

 僕は、もう骸骨だ。

 骨と、黒いオーラを纏った。


 僕は歩けと言われた。


を隠せ、ひたすら歩け。』


 だから人間を見つけたら隠すようにみんなで歩く。すぐに、別の人間に見つかったらまずいからだ。


 それが老婆でも少女でも、イケメンでも中年でも関係ない。


 その指示を受けたとき、僕の中で全てがつながったのだ。きっと、僕らは、骸骨は、再会のためのエキストラなのだと。


 またひとり、僕らの世界に人間がやってくる。感動的な再会をつくるため、僕らは歩こうじゃないか。


 そして、僕らの目の前で新しい骸骨が生まれていく。



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骸骨のエキストラ 絃琶みゆ @Itowa_miyu1731

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