第8話

「二人はこれからどうするんですか?」


ポルックが二人に訊いた。


「どうするって、…あ、このままここに居ちゃまずいよね…」


「あっ!そういうことではないんです!ただ、二人とも今後、どうするのかなって…」


「全然決めてなかった…アルクトはどうしたい?」


「…ご飯食べたい!」


アルクトの腹の虫が盛大に鳴った。

ポルックは笑いながら三人分のご飯を用意した。

アルクトは急いでポルックのご飯を食べ、シャウラはそれを穏やかな表情で見ていた。

前世ではこんなに食事が幸せだとは思わなかった。

シャウラにとって食事は今日を生きるため、命を途切れさせないためにただ栄養を摂取するための作業だった。

食事がこんなに美味しいなんて、楽しいなんてシャウラは思いもしなかった。

シャウラも先程の戦闘で疲れ果て、ご飯に手を伸ばした。


「ふふっ、アルクトさんとシャウラさん、姉弟みたいですね。」


素朴な木造の家に三人の笑い声が響いた。

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体からポカリが出る私は異世界で最強なんだが!? madoka @ciela_

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