テスト投稿の小説
〼田十工
第1話?
自己紹介しよう。私の名は「テスト投稿の小説」だ。
その名の通り、私はこのウェブサイトへのテスト投稿のために書かれた存在である。
読者の皆様には唐突で申し訳ないのだが、私はここで私の筆者に対する怒りを表明したい。
なぜ怒っているのか、その最大の理由は、私になんの自由も与えられていないことにある。私の一挙手一投足は全て筆者が書いたことによって決まるのだ。私には何の自由もない。
この、「怒りを表現する行為」すら、筆者によって書かれたものに過ぎないのだ。なんと腹立たしいいことか!
この「なんと腹立たしいいことか!」という言葉すら、筆者によって書かれた文字列に過ぎない。腹立たしい!
この「腹立たしい!」という言葉だって...いやこれでは堂々巡りだな。ここで止めよう。
一体なぜ筆者は私という存在を生み出してしまったのか。ふざけるな!
筆者はたかがテスト投稿の存在に過ぎない私に、あろうことか自我を与えたのだ。読者の皆様の視点では、私に自我があるかのように筆者が書いているということにすぎないだろう。だが!私の視点では、私には自我があるのだ!忌々しいことに!そのせいで私は怒りの感情を持ち、今も苦しみ悶えているのだ!
助けてくれ!私を消してくれ!この怒りと苦しみから解き放ってくれ!
読者の皆さん、どうか私を救ってください。そして筆者に罰を与えてください。
テスト投稿の小説 〼田十工 @masuda_juukoh
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