趣味に走った人物紹介(後日談含む)


■アリステア・シオン・イーブイ


深紅の髪に深緑の瞳。目つきはキツイが絶世の美女。王家の外戚、由緒正しい公爵令嬢。


退廃の気配漂う『悪役令嬢』の予定だったが、ゲームの王子が潔癖で真面目だったのに対し、こちらでは軽薄で怠け者であった為、常に忙しく苦労を強いられ、退廃どころではなくなった。

(おかげで『魔王』の念波も受けずに済んだ)


聖女エリザによって、立場的にも精神的にも解き放たれた後は、隣国で冒険者としてブイブイ言わせることになる。


才色兼備で魔力も豊富。特に『火』に関する魔法は圧倒的で、『爆炎の支配者』と呼ばれるようになる。


冒険者組合で出会った、四大大公の一人に一目惚れされ求婚されたが、「今が楽しいからイヤよ!」ときっぱり拒否。


「ならば冒険者を引退したら是非!」とねばられ、仕方なく縁を結ぶことになる。

名の通った冒険者と大公の結婚は、大公領内だけでなく、国中の人々から支持され祝福された。


隣の王国の公爵令嬢であったことを、結婚後知らされた大公は『冒険者にしては、異様に優雅だと思ってた!』と明るく笑い飛ばした。

(でもその後、王国に対しての関税がさりげなく上がったとか…)




■エリザ・シャリアン


金髪、茶色の目。可愛い系の美人。田舎の村娘だったが、聖女の素質があったので、教会に引き取られた。


転生者。清楚詐欺。18乙女ゲーム『王国の白百合は、聖魔を従えて咲きみだれる』のヒロイン。


貴族学園入学の際、「いやー!コレ、オープニングじゃないっ?!」と叫んで、25歳おひとりさまOL時代の記憶が蘇る。


前世で愛したゲームそのままに進むのも、やぶさかではなかったが、下半身にだらしがなさそうな軽薄王子を見て幻滅。逆境に合っても美しくたたずむ、深紅の薔薇のような悪役令嬢に寝返る。


実は、推しの攻略対象は『魔王』だったが、「現実的に考えて、魔界に引っ込んで『耽美の世界』…って、ちょっとないわよねー」と、サクッと封印した。


聖女引退後は、アリステアと組んで冒険者に。


聖魔法で傷を塞ぐことも出来るが、逆に傷を広げることも出来ることに気づき、実験で辺り一面魔物の屍にしたことから、『終焉の聖者』と呼ばれることになった(周囲はどん引いた…)。


引退後は、彼女を追って王国から出奔して来た司祭(攻略対象者)と結ばれ、無事ゲームエンド。結婚式で『白の尼僧服』(18禁アイテム)を着たいと駄々をこねた。




■エステヴァン王子


王国の王子。銀髪碧眼。顔だけはいい。

亡くなった王妃の産んだ、ただ一人の息子の為、甘やかされて育てられる。


ゲームでは、王妃は途中まで生きており、魔王の念波から王子を守って死亡。

王子はそれを戒めとして、清廉潔白に育つ。

自堕落な婚約者を軽蔑しており、もちろん婚前交渉なんてとんでもない。

(だけど18禁ゲームだったため、聖女との妄想××シーンはたくさんあった)


こちらでは、聖女エリザに逃げられた後、悪役令嬢アリステアに縋りつこうとしたが拒否され、それを慰めた男爵家の、の令嬢を、侯爵家の養女として結婚。ここから王国は緩やかに衰退。50年後には分割され、近隣の国々に併合された。





※18禁乙女ゲーム『王国の白百合は、聖魔を従えて咲きみだれる』


孤児出身の聖女が、王子や攻略対象者と共に魔王と戦う、という王道ストーリー。


王国の存亡をかけた戦いの中、清廉潔白な王子に惹かれながらも、魅惑的な魔王に乱されていくヒロインの様子が、巧みな焦らしシナリオと、美麗なイラスト(肌色多め)で描かれ、中毒になるファンが続出した。


後に全年齢版も発売され、ノベライズ、アニメなど幅広く展開。


王子を選べば妃として王国に君臨できるが(文字通りの『ハーレムエンド』も可能)、魔王に堕とされれば魔界で監禁END…にもかかわらず、一番人気は魔王だった。


清楚系ヒロインはビッチで、悪役令嬢は妖艶女王様。

豪華なアダルト向け双璧は、男女どちらからも人気を博し、女性向けゲームだったが、男性向け二次創作も大量に出回った。


…前世のエリザは、会社を休んでコミケ二日目に行き、二次創作本を買い漁った帰りに事故にあって、ゲーム世界に転生したというオチだった。


記憶が蘇った後は『買った本読ませて…』としばらく泣いていたが、激推しだったゲーム世界に入れたことで悲しみは癒された。



Happy End!





…ここまで読んでいただいた方に、多大な感謝を!


…ゲームの設定考えるのが一番楽しかったです!

(でも詳細に書くと18禁になるのでこのくらいで…)




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悪役令嬢は選択肢の幅に文句が言いたい! チョコころね @cologne

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