第72話 これからの未来のために

 ***


「い、いや!!」


 ***


 また、未来が見えた。

 ここは、体育館倉庫か?


 短い映像だったが、場所を把握するには十分だった。


 さて、助けると決めた以上、ただ単に三谷さんたちの間に入るだけでは意味がない。

 助けるなら、完全に。そして、これ以上、三谷さんに被害が出ないようにしなければいけない。


 それが彼女に中途半端なアドバイスをして、今まさに危険に晒そうとした俺の責任でもある。


 だが、そんな悠長なことを考えている暇はない。

 一体どうすれば……。

 今、全力で体育館裏へと向かえば、まだ無事に三谷さんを助けられるかもしれない。

 でも、本当にそれでいいか。


「新世」

「……草介?」


 俺が体育館裏へと向かっていると、後ろから聞き慣れた声をかけられた。

 振り返ると草介がおり、どうやらトイレから出てきたところだったようだ。


「悪い、草介。急いでるんだが」

「なんだ、腹痛いのか? 奇遇だな。俺もさっきまで踏ん張ってた」


 そういえば、授業中、腹痛いって言って出てったっきり、戻らなかったな。

 ……そんなことはさておき。


「違うって。本当に急いでるんだ。悪いけどまた後で」

「まぁ、落ち着けって。悪い、冗談だ」

「……む」


 草介は、急ぐ俺の行手を阻むように前に出る。

 その顔はいつになく真剣だ。


「俺も新世の力になりたいって思ってな」

「どういう意味だ?」

「実はさっきな、三谷さんを見てな」

「三谷さんを? というか、分かったのか?」


 見た目が変わっていて、朝霧たちもわからなかったというのに。


「俺を誰だと思っている」

「お、おう……」

「それで、三人組の女子に連れられてたんだ」

「……!」

「三谷さん、いじめられてるんだよな?」

「なんでそれを?」

「まぁ、一緒にいた女子が有名だからな。悪い意味で。いろんな噂が流れてくんだよ」

「それで」

「言ったろ? 力になるって。助けに行くんだよな。だったら俺にも協力させてくれよ」

「…………」


 まさか草介にこんなことを言われるとは思っておらず、放心してしまった。


「たまには頼れよな。友達だろ?」

「草介にそんなことを言われるとは」

「ぐっ……心外だ」

「悪いけど、時間がないんだ。三谷さんは──」


 俺は草介に手短に説明する。体育館裏で証拠を押さえるつもりが、逆に体育館倉庫へと連れられて酷いことをされる、ということを。


「何でそんなこと……」

「それは後で説明する。今なら、体育館裏で助けられるかもしれないだけど──」

「問題は、一時の解決にしかならないってことか」

「ああ。できれば、この先ずっと三谷さんがいじめを受けないようにしたいんだ」

「んなこと言ったって、どうすりゃ……ん、あれって……?」


 その時、草介は誰かを見つけた。


 ◆


「や、やめて!!」

「うるさいっ!」

「……っ!?」


 ボイスレコーダーを取り上げられた私は引きづられて、体育館倉庫へと連れて行かれた。

 運悪く周りに人はおらず、その姿は誰にも見られることはなかった。

 私が大きい声を出そうとすると頬を叩かれ、黙らされる。


 倉庫に着くと私は押され、地面に倒された。

 そこにはもう恐怖しかなかった。


 これから何をされるか、大方想像ができる。

 恥ずかしい姿、と言っていた。


「こ、こないで……」


 私は、自身の体を震える手で抱きしめて、後ずさる。


「や、やだっ!!」

「ほら、ジッとしてろ!!」

「……っ!」


 宮野さんが私に覆い被さった。


「ちゃんと、撮っておいてよ〜?」

「まっかせてー! バッチリ綺麗に撮ってあげるっ!」

「もうその辺にしておいた方がいい」


 もう終わりだ。そう思った時。

 知っている誰かの声が聞こえた気がした。


 その違和感に気がついたのか、宮野さんも私の服に伸ばしていた手を止めた。


「……え?」

「……は?」


 そして、声のした方を見る。そこにいた全員が素っ頓狂な声をあげた。

 私でさえも。だって、その声がいるはずのない人のものだったから。


「せん、ぱい……?」

「三谷さん、ごめん。あんた一旦、三谷さんから退いてくれるか?」


 入口とは真反対の方から出てきた先輩はなぜか申し訳なさそうに謝り、今度は私にまたがる宮野さんに言った。


 明らかに怒っている。いつもの優しい先輩からは想像もつかない暗い低くて、冷たい声だ。


「あんた、この前の……なんでここにいるの?」

「さぁ? そんなのはどうでもいいだろ。それより、これはやりすぎだろ」

「何? お説教ですか、先輩」


 三人とも明らかに反省のない表情だ。先輩が出てきてもそれは変わらなかった。


「わかってんのか? こんなの普通に犯罪だろ」

「犯罪? 何言ってんの? 別に戯れてただけですけど。ねー?」

「そうだよ、うちらこのくらい普通にやってるし」

「三谷さんは明らかに嫌がってたけどな。嫌がる相手に無理やりやってる時点でそんな言い訳通用しない」

「だったら何? 証拠でもあんの?」

「証拠も何も俺が目撃してるだろ。それに三谷さんだって、先生に被害を訴えれば──何がおかしいんだ?」


 先輩がそう言うも彼女たちは、ニヤニヤした笑みを崩さない。


「なんだ、先輩知らないの?」

「雅のうち、めっちゃお金持ちなんだよ?」

「……だから?」


 先輩はそれでも引かない。


「この辺の田舎じゃあ、雅の家知らない人とかいないし」

「それにこの学校にだって、雅の親が多額の寄付をしてるし、先生だって雅に安易に逆らえないんだから」

「そーゆーこと。だから先輩がいくら先生に言おうが、私たち三人が先輩に襲われたって言えば、そうなるってこと。わかった、せ〜んぱい?」


 宮野さんが言い切ると先輩は、どこか複雑そうな表情を浮かべる。


 そう、私がこれまでやられて黙っていたのもそういう経緯がある。

 先生は、宮野さんの味方をよくしているし、周りの人だって逆らうと何があるかわからないから、黙っていた。


 彼女の家はこの辺りでは有名な名家らしい。大きな会社を持っており、地元の人たちとも結びつきが強い。


 それでも私はもう限界だったので、先輩の一声でどうにかしようと思っていたのだが……そんなこと彼女にとってはどうってことなかったらしい。


「……くだらねぇ」

「は?」


 すると黙っていた先輩は、小さく吐き捨てた。しかしそれは、私にもそして宮野さんにもしっかりと聞こえていた。


 今の先輩が何を思っているのか、わからなかった。

 いつも優しい先輩の表情が何というか、読めなかった。さっき、私を助けてくれた時は怒っていることがわかったけど、今は……そう、無だ。

 表情がない。


「三谷さんに謝るつもりはないんだな?」

「謝る? そっちこそ、謝まらなくていいの?」

「わかった。そういうことならこちらにも考えがある」


 俺はそう言って、備品が置かれている棚にまで移動する。

 そして、器具をどかしてそこに置かれていたスマホを手に取った。


「今の場面は、録画させてもらった。証言までバッチリな。言い逃れはできないから」

「チッ。そ、それがどうしたの? それくらい──」

「揉み消せるとか、思ってないだろうな? 例え、学校が取り扱ってくれなかったとしても今時、こういう映像をSNSとかに流せばどうにかなるかくらい分かるだろ?」


 先輩がそういうと三人は、苦虫を噛んだような顔をした。


 先輩怖い……。

 最近は、ことあるごとにSNSの投稿が炎上している。

 主にリテラシーのない主に私たちと同い年くらいの子が多く、社会問題にもなっている。


 そして炎上の怖さ《それ》はVtuberをやっている私が一番、わかっているつもりだ。


 三人は絶望的な表情をして、黙った。


「三谷さん、立てる?」

「せ、先輩……」


 少し涙声になりながらも私はこくりと頷いた。そんな私を先輩は優しく支えて立たせてくれる。そして、ゆっくりと入口の方へと向かっていく。


 すると三人が私たちの進路を防ぐように立ち塞がった。

 まだ、何かをするつもりなのだろうか。


「ご、ごめんなさい!! わ、私その……っ!!」

「本当に許してください!! 何でもしますから!!」

「ちょっとふざけすぎただけなんです! こんなこと親にバレたら……」


 三人はさっきまでの威勢が嘘のようになくなり、謝り始めた。

 どうやらSNSが炎上するとどうなるか、そのくらいはわかっているらしい。


「悪いと思ってるなら、初めからするなよ。それに謝る相手は俺じゃないだろ?」

「……!」


 三人は、ギョッとした顔をして私の顔を見た。

 いつも騒がしいあの三人がこんな風に私を見てくるなんて……少しスッキリした。


「み、三谷さん……ごめんなさい」

「ごめんなさい」

「ご、ごめん!」


 三人はしっかりと頭を下げて謝った。

 本当なら許すのが正しいのだろうか。しかし、そんなことで許せるなら今までこんなに悩んでない。


「絶対に許さないから! 私に二度と関わらないで!!!」


 そして、思っていることを言ってやった。

 心なしかさっき言った時より、スッキリしている。

 これも先輩が横にいてくれるおかげかな。


「先輩、いこ?」

「……ああ。もういいのか?」

「はい。さっきの録画映像、私にくれますか? これ以上何かしてきたら、問答無用で流してやります」

「ああ。そうだな──っ!?」


 私と先輩がそんなやりとりをしていると、またもや宮野さんたちが先輩からスマホを取り上げた。


「アッハハハハハハ!! ばっかじゃない!?」

「ほんと、流石雅!!!」

「マジで天才!」


 三人は、先輩のスマホを片手に高笑いを続けた。

 最悪の事態だった。


「せ、先輩……」

「大丈夫だから」


 焦る私とは別に先輩の声は落ち着いていた。それがなぜか私をまた少し安心させた。


「返せ。今返せば……」

「ばーか! 返すわけないじゃん!」

「そうか。わかった。草介!!!」

「あいあいさー!!!」

「え?」


 先輩がそう叫ぶと外から笹岡先輩の声がした。

 そしてそれと同時に体育館倉庫の扉が開く。


 開け放たれた扉の向こうからは、強い西日が入ってくる。

 私は、あまりの眩しさに顔を腕で覆った。


「え?」


 そして、目が慣れてきた頃、私の視界に映っていたのは、たくさんの生徒だった。その中には、私のクラスの子たちもいて、不安そうな顔でこちらを見ていた隣の席の子もいた。


「あ、あの……先輩、これは?」

「三谷さんのクラスメイト」

「えっと……」


 先輩の言葉は、私の疑問の答えになっていなかった。

 知りたかったのは、どうして彼女たちがここにいるか、ということだ。


「みんな三谷さんを心配してきてくれたんだ。きっと、あの子たちに不満があったのは、三谷さんだけじゃないってことだな」


 笹岡先輩が横からやってきて答えをくれる。


 みんなが私を心配していた……? 本当に?


「ふ、ふざけんな!!! こいつらが見ていたからって何? そんなの別に関係ない!!!」


 しかし、そんな中、宮野さんはまだ、諦めていないようだった。後ろにいる二人は、もう顔を青くしていることに気がついていない。


「ね、ねぇ……雅……」

「も、もうやめようよ……」

「うるさい!! 別にこんなのパパに言ってどうにでも──」

「あのな。言っておくけど、これだけの数の生徒に見られて今まで通りでいられると思ってんのか? それに……」

「こっちでも録画してたからな! ほら、完璧じゃね? 顔までバッチリだぜ!? どう? 俺えらい? どう?」

「分かった、えらいえらい。草介、ありがとう。この通り、録画もある。さっきの脅しは別に嘘じゃない。最も、先生がちゃんと処分してくれればそんなことしませんけど」


 先輩がそういうと女性の先生が少し気だるげにやってくる。

 この先生も、もしかしたら他の先生と同じじゃないだろうか。そんな不安が過ぎる。


「まったく、先生だって昼休み忙しんだからな。青春の香りがしたからいいものの……伊藤、これは貸しだからな?」

「何言ってんですか。たまにはちゃんと先生らしいことしてください」

「ふふ、分かっているさ。冗談だ。君は、確か一年の三谷さんだったね? これは驚いた。こんなに美少女だったのなら、もっと早くマークしておくべきだった」

「……あ、あの?」

「これからもその可愛さで、伊藤のことをよろしく頼むよ。じゃあ、後のことは私に任せてくれたまえ。彼女たちの処分は正式にこちらで考えさせてもらおう。もちろん、有耶無耶にさせることはしないと約束する」


 この先生のことは詳しくは知らないけど、どうやらちゃんと対応してくれそうだと思った。前半はよく意味がわからなかったけど。


「ああ、それと伊藤。君は放課後で私の元へ来るように」

「……なんでですか?」

「まぁ、色々聞きたいこともあるからな。君の交友関係とか、主に」

「……はぁ?」

「それじゃあね。ほら、君たちの言い分は生徒指導室で聞こう」


 そう言って、先生は宮野さんたちに促すと観念したのか、大人しく従って彼女たちは連れて行かれた。


 何というかあまりの展開の速さで頭があまりついていかなかった、というのが感想だ。


 それでも今は、無事日々続く苦しみから解放されたことに安堵した。

 晴れやかな気持ちでいっぱいだった。

 まだ、配信のことをどうするかなんかは考えていないが、何となくだけどうまくいく気がする。


 今ならちゃんと自分が見えている。弱くて隠したくてどうしようもなかった自分。

 怖かったものに初めて逆らった。自分でその壁を打ち壊した。最終的には先輩に助けてもらった形になったけど、自分の意思でやって良かったと思う。


 これほどまでに心に余裕と安心が生まれた今なら、どんなコメントが来てもやっていける、そんな気がした。


「先輩、本当にありがとうございました。私、先輩のおかげで救われました」

「大袈裟だな。俺は大したことしてないから」

「そんなことないです!! 先輩がいなかったら、私……」


 もしかしたら、初めて会ったあの時、飛び降りていたかもしれない。


「先輩は命の恩人です」

「だから大袈裟だって」

「この御恩一生忘れませんから。先輩にお礼しなくちゃいけないですね。何がいいですか?」

「いやいや、いらない。本当にいらない」

「私とかどうですか? 尽くすタイプですよ?」

「いやいや、勘弁してくれ」

「むーー! 本当にいいんですか?」

「遠慮しておきます」


 先輩は冗談に思ったのか、適当に答えたので思わずムキになってしまった。

 そんなに私に魅力ないかな……。


「まぁ、お礼とかは別にいいけど。また配信楽しみにしてるから。今はまだ、色々考えることがあるかもしれないけど、また余裕ができた時に再開でもしてくれたらそれでいいよ」

「……! わかりました。やっぱり、先輩は優しい人ですね!」

「……。当たり前だろ?」


 本当に先輩は優しい。

 やっぱり、先輩のこと……。


「ふふ、じゃあ、私の配信、再開するとき教えますんで、必ず見てくださいね?」

「ああ、楽しみしてるよ」


 そう言った先輩が笑った。


「三谷さん……」

「あ、小寺さん……」


 そして、私に隣の席の子──小寺美織おでらみおりさんが声をかけてきた。

 私は先輩の顔を窺う。


「ほら、行っておいで」

「……はい!」


 私は、そのまま頷いて彼女の方へと足を踏み出した。


 ◆


「草介、ありがとな」

「どういたしまして。こういう時の友達ってもんだろ?」

「草介からそんな青臭いセリフが出るとは」

「ぐへぇ! そう言うなよ! せっかく協力したんだから!!」

「何はともあれ、助かった」

「駄賃は、女子の紹介で頼む」


 ふざけたことを言った草介だが、助かったのは事実。

 あの時、草介に声をかけてもらわなかったら、こんなに上手くいってなかっただろう。


「にしてもなんで、体育館倉庫ってわかったんだ?」

「企業秘密ってやつだな」


 未来が見えたなんで言っても仕方あるまい。


「ちぇ〜。後で、奢れよ?」

「女子の紹介はいいのか?」

「もちろん、それもだ」

「まぁ、頼まれたってそんな子いないけどな」

「嘘付けぇ!!」

「そういえば、午後の授業の課題やったか?」

「あ、やべ!? 全然やってない!? あ、新世! 頼む、見せてくれ!!」

「はいはい、分かったから先いって、ちょっと準備してろ。すぐいくから」

「すぐだからな!?」


 そう言って、草介はすぐに教室の方へと走り去っていった。


 俺もゆっくりと教室に戻ることにしよう。

 そう思いつつ、クラスの子と話す三谷さんを見る。


 そこからは時折、笑顔が溢れており、もう大丈夫だと確信した。


 配信の方も今すぐには難しいかもしれないが、心の整理がついたら大丈夫だと思っている。

 心無いコメントはこれからも来るだろうが、過去のトラウマや現在の障壁を乗り越えた今なら、問題ないだろう。


 ──にしても。


「俺は三谷さんに言われるような優しい人間じゃないんだけどな」


 そう小さく呟きながら、歩き始める。

 三谷さんに最後に言われた言葉が頭の隅に引っかかっていた。


 どちらかといえば、俺は酷い人間だと思っている。

 未来がわかっていたのだから、三谷さんを危険に晒す前に助けることだってできたはずだ。


 だけど、分かっていてあえてしなかった。

 その方が後のことを考えて良いと思ったからだ。


 あのまま助けただけじゃ同じ。だったら、この後も徹底的に三谷さんに関わらせないようにすればいい。

 例え、三谷さんが怖い思いをしたとしてもだ。


 そして、宮野たちにスマホを奪わせたのもわざとだった。

 正直、俺がスマホで録画をしていることを公表した時点で、彼女たちが取る行動は目に見えていた。

 そういう安易な希望を持たせたことでその後がより効果的になってくる。

 そのことが分かっていてあえてそうさせたのだ。


 これだけのことをしておいて、優しいという評価はない。


 俺が本当に優しい人間だったのなら、今もきっと、瀧奈は生きていただろう。


 外を見ると雨が降り始めた。


 もうすぐ梅雨が来る。

 瀧奈の誕生日が近づいていた。





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