【ぼくのこと】
ぼくは、もうすぐ60さいになる。
むかしの60さいは、もうりっぱなおじいちゃん、おばあちゃん。
でも、じぶんがそんなねんれいになることなんて、そうぞうもしてなかった。
で、じっさいになってみると40さいや50さいになったときのきもちと、なんにもかわらない気がする。
ただ、からだは「かたい」「いたい」「うごかない」ところがおおくなってきた。
家だって60ねんもたてば、しゅうりしなくちゃいけないところは山ほどあるよね。
人間だって60年もたてば、そりゃしかたないことだよね。
だからストレッチとかでからだのほしゅうを、まいにちやってるけど、こうかあるのかな??
はなしは変わっちゃうけど、ぼくは、てんしょくを3回してきた。
いわゆるバブル世代の新人類っていわれてたけど、バブルでとくをしたことはないなぁ~
多いのはしごとばっかりで、きゅうりょうだって大したことなかった。
それがいやで、さいしょの会社のえいぎょうチームの大せんぱいがどくりつしたので、その会社にてんしょくをしたんだ。
さいしょの会社に2ねんかん、大せんぱいの会社に15ねんかん、
つぎは、じぶんの会社に10ねんかん、びょうきのあとは、またちがうせんぱいの会社に10ねんかん…で、いま。
なんだ、じぶんのしごとじんせい、たった5行くらいなんだ。
すぎてみれば、たいしたことのないじかんだったな…とおもう。
しごとでなければ、とてもあえない人たちにも、なんにんも会ったけど、いまのかいしゃでは、そういったこともない。
そもそも、じっせきなんてどうでもいいこと。とおいむかしのことだ。
いまはただ、しずかにしずかに生きる。それでよいとおもう。
でも、ほんとうは、ちょっぴりゆめがのこっているんだ。はずかしくてだれにもいえないけど。
あ、そうだ!いきているうちにわかいひとたちをおうえんしないといけない…。
せっきょうじゃなく、おしつけじゃなく、老がいのポイントかせぎじゃなくて、ほんとうに、こころから。でも、おかねはないから、行動で(笑)。
・わかいひとたちは「○○さん」づけでよぼう。「○○くん」じゃない。
だって、ぼくとおなじとしになったとき、かれらはぼくよりずっとえらくなってるかもしれない。
・妊婦さんマークをつけているじょせいにはせきをゆずろう。
だって、これから地球上にとうじょうしてくる人を産んでくれるんだから。なんかロマンをかんじる。
・レジのかいけいのときに「ありがとう・おせわさま」を言おう、レジ打ち、おそくてもきにしない。
だって、コロナのときだって、いのちがけでものをうってくれている。
…とかね。
でもなんか、じぶんにしてはカッコよすぎない?? ぎぜん者っぽいな…。
そうだ、ぎぜん者かもしれない!
なぜって、ぼくはたまにないしょで、ひるまにひとりでお酒をのむ。これが、またおいしいんだ。
のうこうそくになったのに、お酒はいいの??って、よくきかれるけど、これもまた、じぶん。
でも、そっちの方のぼくのいしのかたさは、まるで、ぬいてもぬいてもはえかわるざっ草のようだけどね。
____________________________________________
「ふっ、わかっただろう?昼飲みの奥の深さが…、これでおまえもダメ人間の仲間入りさ。」
「今、わかったよ。おじいちゃん、オレが着いたら一緒に飲もう!地獄でね(笑)」
生き恥さらしながら、この空っぽの人生は、まだまだつづくのさ(予定)
ぼくのかぞく 海月舎 @kaigetsusya
★で称える
この小説が面白かったら★をつけてください。おすすめレビューも書けます。
カクヨムを、もっと楽しもう
カクヨムにユーザー登録すると、この小説を他の読者へ★やレビューでおすすめできます。気になる小説や作者の更新チェックに便利なフォロー機能もお試しください。
新規ユーザー登録(無料)簡単に登録できます
この小説のタグ
関連小説
レストはかく語る/レスト
★3 エッセイ・ノンフィクション 連載中 7話
病気だからって/久石あまね
★24 エッセイ・ノンフィクション 完結済 1話
わたしをかたどる/玉三
★0 エッセイ・ノンフィクション 連載中 2話
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます