第8話「彼女作り、成……失敗!」
3、3、3、4、4。
最も高い得点は『
このターンは勝ちだが、合計得点が圧倒的に不足している。
次、ヨットを出さねば負け確定だ。
ちくしょう!せっかく
「おい!起きろ!バカ!」
見ると、
「このままじゃ、5分経っちまう!クソ!クソ!」
そうか。
今のうちに
まさか、
「誰か!コイツの代わりに俺のパートナーをやれ!」
「誰か!早くしろ!」
パートナーの交代?
そんなの、ルールには……
いや、待て。
その声を聞き、
「私が、やりましょうか?」
その人物は
「よし!頼む!」
そして、「お前らも、いいよな?」と言った。
「ああ、いいぜ」
俺は、二つ返事で了承した。
なぜなら……
「降参します」
交代したパートナーは、すぐに降参を宣言した。
「……は?」
そのパートナーは、
「声で気づかなかったんですね。ご愁傷様です」
こうして
厳密には、
「私が、先にアレルギーのことを言えば良かったんです。でも、人と話すのが苦手で、言い出せなくて……ごめんなさい」
「いや……俺が悪いんだよ。
「優しいんですね……ありがとうございます」
「あなたは、私の恩人です。何かお礼を……」
「いや、お礼だなんて、そんな……」
おっと、これは、いい流れ。
人生初デート、いけるか!?
「ちょっとナミキ、私にはお礼無し?」
「い、いや、それはこれから……」
「私とその銀髪の子、どっちが大事なの!?」
「え……えっと……」
「あ、私はいいですよ、先にお二人で……」
そう言うと、
「何よ、煮え切らない男ね。やっぱ嫌いだわ」
そう言うと、
え?引くの早くない?
「
一人残された俺へ近寄り、
「あなたの強者へ挑むタフネスと、パートナーへの優しさには見所があります」
「はあ……」
褒められているらしいが、それより
「しかし本当の強者の力は、
いや、そんな化け物にどうやって勝つの?
「しかし、あなたなら彼らに立ち向かえるかもしれません」
「ナミキ」
いつの間にか
「また私をパートナーにしなさいよ。私とペアを組む根性のある人なんて、ナミキしかいないんだからね」
そう言う声は、なんだか少し恥ずかしげだ。
夢見た高校生活とは、全然違うが。
悲願を達成する日……俺に彼女ができる日は、ひょっとしたら近いのかもしれない。
爆烈ヨット戦記TOKONATSU~奴隷を作れるゲームで、俺は彼女を作ってやる~ ぎざくら @saigonoteki
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