第13話 罰ゲーム③


「ほら! まだイっていないんでしょ? 相手してやろうじゃないの」


 花岡はグイグイと俺に接近した。

 男からくるのは分かるが、女からこんなに積極的なのは如何なものか。

 俺としては来るもの拒まずのスタイルなので問題ないが、花岡にはそのような抵抗はないのだろうか。


「あの、花岡」


「何よ。文句でもある訳?」


「いや、文句はないけど。俺なんかが花岡としてもいいのかなぁって」


「自分を随分と下に見ているのね。まぁ、実際その通りなんだけど」


 バサッと花岡は服を脱いだ。

 黒川と違って花岡は白い肌をしていた。

 そして胸は見た感じ、Dカップ以上はあると窺える。


「下平。知っている? エッチはダイエット効果があるんだよ?」


「ダイエット?」


「さっきは雅が動いていたけど、今度はあんたが動きなさい。動く側は意外と

疲れるのよ」


「は、はぁ」


「ほら、今度は自分でゴムつけなさいよ」


「う、うん」


「じゃ、手始めにバックから始めようか」


 花岡はお尻を俺に向けた。

 俺は挿入を試みたが、なかなか穴の位置が合わない。花岡の背が高いこともあり微妙に高さが足りずに苦戦した。


「痛い。そこじゃないし」


「えっと……」


「手間かけさせんなよ。ここだよ」


 葛城は雑に俺の息子を持って花岡に挿入した。


「あ! 入ってくる!」


「うっ!」


 俺は後ろから突いた。だが、体勢のキツさと気持ち良さが比例しない。

 後ろから突くのはデブの俺にとって辛いものだった。


「どうした? 子豚。息上がっているぞ」


「ほら! 気合いでやれよ」


 葛城と黒川は横から野次を入れる。

 俺は一生懸命やった。


「ん? なんか水が背中に……。って何よこれ!」


 花岡は背中に付いた俺の汗に気がついて絶叫した。


「あ、ごめん。あとで拭くから」


「いや、その前にあんたの汗拭けよ。これじゃ、やっている最中、ずっと私に付くんだけど」


「あ、ごめん」


 花岡に迷惑を掛けながらも全否定される訳ではない。

 むしろ優しくフォローしてくれるので案外良い奴なのかもしれない。


「あの、少し休憩させて。疲れちゃった」


「これくらいでへばっているのか。ダッサいな。そんなんじゃ、彼女できた時に迷惑かけるぞ」


「俺に彼女なんてしばらく無理かも。痩せない限り」


「だったら痩せないとな。はい、休憩している暇なんてないぞ。次は私を背負った状態で入れてみろよ」


「え? 花岡を背負って?」


「ほら。私の両足を持って」


「この状態でやるってこと? できるかな?」


「私、そんなに重くないから大丈夫だよ」


「そうじゃなくて俺の腕が心配で」


「落としたら殺す!」


「は、はい」


 花岡のプレッシャーを感じながら俺は持ち上げた。

 だが、すぐに穴がズレてただ背負っている形になってしまう。


「重い!」


「はぁ? 私が重いって言いたい訳?」


「いや、そうじゃないけど、この状態を維持するのが辛いというか……あ!」


 ズルッと俺は手を滑らせてしまい、バランスが崩れて花岡を落としてしまう。


「痛い! なんなのよ!」


「ご、ごめん。わざとじゃないから」


「私、言ったよね。落としたら殺すって」


 花岡は笑顔で物騒な発言をする。


「いや、だからごめんって」


「嫌だ。あんたも同じ目に遭わせてやる!」


 そう言うと花岡は裸のまま俺の後ろに回り首を絞め上げる。

 胸がモロに当たるのと苦しさが交わって嬉しいのか苦しいのか分からない。


「ちょ、ギブ!」


「え? なんだってぇぇぇぇぇ!」


 俺と花岡が変な形で交わっている中、葛城は終始動画を回していた。

 面白いのは分かるが、止めて欲しいと切実に願う。


「さーて。良いネタが取れた」


「若菜。その動画をどうするの?」と、黒川は聞く。


「別に。これを見て一人で笑うだけ」


「それ、私にも送って」


「はいよ。今、送った」

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チビでデブな俺は美少女ギャルから虐められるのだが、その内容がご褒美すぎて虐めには感じないのでひっそりと弱者を演じることが何かと都合がいいことに気付く タキテル @takiteru

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