第99話 国産ワクチンを!
新型コロナウイルスワクチンの輸入が始まった。
1瓶から6人へ打てる特別な注射器までも…。
一年前から騒いでいたのに「何をしていたのか」と思う。
○ワクチンまた注射器さへも他国だのみ「Japan as No.1」は過去の幻想
▼国家百年の大計もなく(目先の銭勘定に走る)日本の〈知〉や〈金〉は、既に海外へ流出していた。
「戦後に築き上げたものを平成の30年間で散財した」と言われる。
社会のインフラも激しく劣化し、令和の御代には破綻するのやら…。
○得意気に「二番じゃダメ?」とふ蓮舫の事業仕分けも今や恨めし
▼なぜワクチンを輸入するのか?
「日本のワクチンメーカーは極めて弱小で、開発分野の国際競争は無理だ」との弁解を聞く。
…が、その背景には戦略の乏しさがある。
官制〈護送船団方式〉が世界市場で戦える開発力や競争力を奪い、企業再編は進まず規模でも差がついた。
▼この問題はSARSや鳥インフルエンザの発生を機に鮮明化し、厚生労働省は2006年〈ワクチン産業ビジョン〉を策定し産業の育成を呼びかけた。
だが実際は具体策を取らぬまま(新型インフルエンザも過ごし)今回の新型コロナ禍に至った、…としか見えない。
▼なぜ日本の製薬大手は、ワクチン開発に消極的なのか?
「ワクチン接種の副反応をめぐる訴訟で巨額の開発費が無駄になった」とも聞く。
リスクを避け確実に売れる薬だけを開発する企業の心理は、かつて流行した漫画「銭ゲバ」そのものだ。
▼いずれコロナ禍は収まるだろう。
だが新たなウイルス感染症は繰り返すはず。
その時に備え(日本国としての危機管理からも)国産ワクチンの開発体制を強化するラストチャンスだ。
今こそ官民挙げて、オールジャパンで継続的に!
○いづれ来むパンデミックに備へせよ国産ワクチン製品化急げ
(20210322)
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます