第95話 スティックスリップ
携帯のアラームに目覚めると…あちこちでカタカタ鳴り始める。
ベッドの揺れは前後に左右に強まり、船酔いのような不安が10年前へとフラッシュバック!
○携帯のアラームとともに揺れ続き彼の大震災の恐怖が走る
▼10年たっての「余震」だというが、予兆ではないかと不安もよぎる。
○東日本大震災後十年の激しき余震に恐怖よみがへる
○東日本大震災後十年の余震と聞くも予兆ならずや
「最大瞬間風速30メートル超のブリザード!」と聞き、改めて自然への畏怖の念をいだく。
…人間なんて小さいものだ。
○猛烈な吹雪の唸りと揺れのあればこれも余震かと恐怖がつのる
▼人間の時間感覚での〈十年〉も、46億歳の地球時間的には〈瞬間〉らしい。
余震のイメージは、ひずみの溜まった断層がガサッとずれ(それでも解放されずに)ジワジワと滑ってひずみを貯め、堪えきれずにまたガサッと…。
いわゆる「スティックスリップ現象」だ。
自動車の古いワイパーが〈ビビり音〉を出すことや、黒板にチョークで直線を書こうとして破線になることなどでも経験する。
▼東日本大震災の余震とみられる(震度1以上の)有感地震は(2月11日までに)1万4590回、と気象庁が発表。
そのうち〈震度5弱〉より大きいものが80回、津波は(海面変動も含み)8回観測されていたそうだ。
今回の余震では、福島と宮城が〈震度6強〉だったという。
負傷者や建物被害は多数と聞くが、死者のないのは不幸中の幸いであった。
▼東北新幹線や山形・秋田新幹線の運休も、コロナ禍の緊急事態宣言下で「ステイホーム」が叫ばれる現状を後押しするタイミングだったかな…とでも達観すれば少しはポジティブに生きられよう。
○思へらく強き余震に新幹線の運休措置はコロナ禍にも適(かな)ふ
(20210222)
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