第67話 油断めさるな

 「絶対に穴をあけないから…」と約束して『モリオカNOW』の連載を始めた。

 それからの習慣〈貯文〉であるが、書きためた〈貯文〉が賞味期限切れになってしまった。

 あと数週間だけでも「岩手県の感染者ゼロ」には続いてほしかった。


▼国民の多くが「今じゃないでしょう」と思っていた〈Go Toトラベルキャンペーン〉が恨めしい。

 コロナ禍で大変なのは何も観光業だけではないはず。

 それなのに、東京を外してまで「Go To」と叫んだ政府。

 …というかアベノトラベルの所業は許しがたい。


▼「それ見たことか」とは言えないが、四連休が明けたらキャンペーン被害者が出た。

 岩手県にもである。

 素直な岩手人気質が仇となり、お上が出した「Go To」指図に逆らえなかったのかも…。

〇「Go To!」に乗せられ出かけし岩手人、キャンプみやげがコロナ感染とは


▼悔やんでも仕方がない。

 今となっては感染者の一日も早い回復を願うだけだ。

それと何よりも(要介護の超高齢者が大勢いらっしゃる)我が老健施設の無事を祈るばかりである。

○老健で「三密さけよ」は無理なこと接触なしで介護は出来ぬ


▼8月1日、西村康稔大臣は「お盆の移動制限について、次回の(新型コロナウイルス感染症対策)分科会で検討する」と発言した。

 もはや〈Go Toトラベルキャンペーン〉と矛盾するなど責めぬ。

 老健施設長としては、大臣にも分科会にも国民にも、是非お願いしたい。

「高齢者をコロナ感染から守るため、今年の帰省はやめましょう」と。


▼去年の暮から(季節性インフルエンザ、新型コロナウイルスと)半年以上も〈面会謝絶〉など感染対策をしてきた。

 この際、六月から始めた〈リモート面会〉も、お休みさせていただこうと考えている。

○コロナ禍で季節感覚くるひたりマスク姿の絶ゆることなし


(20200810)

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