第66話 俺らこんな国
四月一日の発表から評判の悪い哀れなアベノマスク。
すぐ使う気にもならず、令和〈愚政〉の記念にと…。
○のちのちの話のたねにと取りおかむアベノマスクに恨みなけれど
▼コロナ禍で世は自粛ムード。
わが家も(東京に住む)娘の結婚式を延期して、婚姻届だけ先にすませた。
名字が変わったばかりの娘からメッセージが届く。
「吉幾三が津軽弁でラップしてたよ」と。
〈TSUGARU~コロナに負けるな! バージョン~〉だとか。
▼吉幾三といえば、大昔に流行した曲で〈俺ら東京さ行ぐだ〉を御存じだろうか。
「テレビもね~ラジオもね~」のアノ曲が、最近こんなふうに替え歌されている。
それもなぜだか津軽とは無縁の(東京生まれで)早稲田大学教授の水島朝穂氏が作ったものらしい。
▼その憲法学者が憂える国とは…。
「記録もね~記憶もね~議事録まったくとってね~金(給付金)もこね~マスクもこね~コロナ対応うそばかり、誠意もね~真摯でね~朝起きて夜寝るまで外出自粛でテレワーク、子どもが周りでぐーるぐる、補償もね~謝罪もね~検事長週3賭けマージャン、カラオケね~ジムもね~届いたマスクは欠陥品、俺らこんな国イヤだ~俺らこんな国イヤだ~」
▼マスクのあと、今度は旅行社だとか。
関連企業の多いアベノコンツェルンは(外聞など気にせず)何事も商機につなげる。
打たれ強い(?)どころか、そもそも打たれたと感じていないだろう。
○「Go To!」とアベノトラベル張り切りて津々浦々にウイルス飛ばすや
▼〈愚政〉が嫌なら良い国にすればいい。
かつて米国のオバマ元大統領が就任演説で語った〈新たな責任の時代〉を思う。
「一人ひとりが、自分自身、国、そして世界に対して義務を負っていると認識しよう。この義務を喜んで引き受けよう」
「俺らこんな国スキだ~」と歌いたい。
(20200803)
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