第37話 老いにキンドル
盛岡タイムスはユニークな連載が多い。
なかでも秀逸な〈日々つれづれ〉…英訳付き句歌のエッセイ。
五百回越えだから、三浦勲夫先生は〈頭の体操〉にと続けていらっしゃるのかも…。(妄言多謝)
「三浦先生にあやかりたい」と、ボケの防止を期待しつつ拝読している。
医者という仕事柄、高価で重い原書の世話になってきた。
和訳「ウィリアムス産科学」は四万円もする。
でも原書ならハードカバーが二万円、ペーパーバックは一万円。
それがキンドル版なら四千円足らずでパソコンにダウンロードできる。
おまけに画面の文字を拡大すれば老眼にもやさしい。
…感謝を込めて一首。
○老いにこそキンドル版のうれしけれ 高価で重き原書も手軽し
高齢者医療へ転身して初めてのキンドル版が「Taking Care of MOM & DAD」という一般向けの介護啓発書。
その14章には「When It Is Time to Take Away the Keys」の見出し。
…2003年に83歳の男性が運転中、50人以上をなぎ倒し(三歳の女の子を含む)9人を死亡させたという。
車社会のアメリカでは、当時からすでに〈高齢者の運転〉による危険が明らかにされていた。
そのうえ「望ましいのは高齢者が自発的に運転をやめることだが、それを受け入れられないケースの多いこと自体が問題だ」とも。
究極のヒューマン・エラー対策には、孫悟空の觔斗雲(きんとうん)だろうか。
久米仙人みたいに落ちても困るが…。
○孫悟空が〈觔斗雲〉は何ならむ百寿にならば吾も乗れるやも
〈人生100年時代構想会議〉の底本といわれる「The 100-Year Life」もキンドル版で落手。
重くはないが250頁もある。
読み終えられるか…。
○百寿までに読破せむとて求めしは「The 100-Year Life」のキンドル版なり
(20191223)
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