第26話 楽しみか仕事か
〈モリオカNOW〉が二年目に入った。
昨年九月二十四日の「セカンド・ライフ」から二十六本目。と書いている今…まだ七月末である。
隔週とはいえ連載に穴をあけないよう、小心者は原稿を書きためてきた。そこへ時節ネタを割り込ませるので、駄文の蓄えは増えるばかり。
○一年の連載まとめ印刷して綴づりし快心の〈爺医草子〉これ
月曜日には〈暮らしの中から〉も気になる。肩書が盛岡タイムス社長だもの…。
「文学少女の〈楽しみ〉が〈仕事〉になったのだろう」と勝手に解釈している。
「楽しみならばうらやましいが、仕事で毎週なら辛かろうに…」と同情もする。
土曜日の夕方は〈人生の楽園〉という長寿番組を見る。
もはや、マンネリ感は否めないが、それでも毎週の録画設定は解除せず…。
魚釣り好きが高じて海辺へ引っ越して漁師になった老夫婦の話とか。
野菜作りが趣味の老夫婦が農家民宿を始めた話とか。
そば打ちやパン焼きが好きで田舎に店を始めた話などなど。
そんな生活が〈人生の楽園〉として続くものか、他人事ながら気になる。
翻ってわが身を考えるに…。
「人生の楽園!」と叫ぶほどではないが(夫婦そろって大病もせず)地域貢献を続けられるのはありがたい。
そのうえ〈楽しみ〉に短歌を詠んだり随筆を書いたりできる幸せ。
いずれボケてしまえば、詠みも書きもできないだろう。
勿論そうなれば、爺医の〈仕事〉だって続けられはしない。
どんなに〈やりたいこと〉であっても〈やらねばならぬこと〉になってしまえば、義務や役割という感覚が生まれる。
そうすると、楽しさや喜びは消えて燃え尽きてしまうはずだ。
「やりたいからやっているのだ」と、そんな時は初心に帰ろう。
○遣りたしが遣らねばならぬにならぬやう楽しみながら老い生きゆかむ
(20190923)
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