成果報告No.1-5 友達思いの女子高生
2人は薄暗い廃工場の中に入る。中には、埃を被った機械などが置いてあった。
「埃臭いなぁ、この場所。」
「でも、ここに紗奈がいるかも・・・・・・。」
日菜は走り出そうとした。しかし、千聖に手首を掴まれ止められる。
「待った。ここから先は私1人でいくよ。」
日菜は振り向き、驚きながらも反論した。
「嫌です!ここに紗奈がいるかもしれないなら、早く見つけないと!」
「もし、何かいたらあなたは邪魔になる。それに、あなたは見つけようと必死になって、周りが見えなくなっている。だから、ここで待ってて。」
「嫌です!それでも、早く行かないと!」
その時、千聖のスマホのアラームの音が廃工場の中に響き渡る。予め予約しておいた4時44分を知らせるアラームだ。つまり、幽霊の出現する時間である。
キャァァァァ
奥の方で女性の叫び声が聞こえた。
「紗奈・・・・・・紗奈!」
「あっ、ちょっと!」
日菜は千聖の手を振り解き、奥に向かって走り出した。
「紗奈!!!」
奥にたどり着いた日菜が見たのは、鎖に吊るされた紗奈に群がる無数のコウモリと、それに指示を出している男の姿だった。
いくぞ!我等、SIMAMURA団! @IwaKazu
★で称える
この小説が面白かったら★をつけてください。おすすめレビューも書けます。
フォローしてこの作品の続きを読もう
ユーザー登録すれば作品や作者をフォローして、更新や新作情報を受け取れます。いくぞ!我等、SIMAMURA団!の最新話を見逃さないよう今すぐカクヨムにユーザー登録しましょう。
新規ユーザー登録(無料)簡単に登録できます
この小説のタグ
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます