もしも君が苦しいときには会いに行くよ

報恩譚をユーモラスに書いた現代ファンタジー。
微笑ましい。
河童が可愛い。

河童が実在するかどうかはわからないけれども、たしかに最近の夏の猛暑っぷりは異常であり、日中を歩いていたら干からびてしまうのは無理からぬこと。
河童ならばなおさらであろう。
河童がすごい謙虚に書かれている。

「親切な方のお顔は覚えたので、後日お礼でも持っていきましょうか」
助けてくれた人にお礼をするのは、河童でも常識なのかしらん。
動物でも助けられたらお礼をするというし、生物は持ちつ持たれつで生きるのは当たり前なのだろう。

本作に適したオチがついている。
これがキッカケで仲良くなったらいいな。