本作は現代の高校を舞台として、恋愛に無頓着な少年と彼を取り巻く少女たちの青春ラブコメディです。

幼馴染みや友人、血の繋がらない妹らと入学した彼が出会ったのは、馴れ合いを拒むクールビューティーな一人の少女。
しかし、彼女の秘めた優しさを知った彼らは、一緒に昼ごはんを食べようと連日押し掛けて……？

時に微笑ましく、時にほろ苦く、時に涙する。そんな懐かしくも輝かしき時間を思い出させてくれる作品です。

ヒロインの一人が転校してくるところから始まるのですが、主人公と友人・ヒロインたちとの間には明かされていない物語が既に存在しており、それを前提に話が進みます。

このため、「？」ということもありますが、「！」に変わっていくので、楽しく読ませて頂いています。

　私は他のサイトで「かいんでる」さんを知っているので「かいんでる」作品の特徴を理解しているつもりです。なので、ちょっと語っちゃいます。

　「かいんでる」さんの作品の特徴は、「地の文」が少なく「会話文」で物語が展開するケースが多いので、読者に想像の自由を許してくれる文体です。なので、読者、一人一人が心の中で好きな「男」「女」を想像させてくれる自由をくれます。

　これがいいんですよ。「会話文」が多いのでサクサク読めて、自分の中での理想の男女像を想像しながら読むことができる。これこそが「かいんでる」作品の真骨頂です。

　みなさまも「かいんでる」作品をよんで「想像の翼」を広げてみませんか？

読んでいて初めは内容を理解するのに時間がかかり、少し戸惑っていましたが、エピソードと内容を一緒にして読むととても面白い作品でした。