プロローグで少々「んん?」となるも、物語は大学生活を下敷きにした、ややズレたラブコメ路線へ。そして主人公たちは、とあるサークルに所属することに。主人公が興味を持ったある民間伝承のテーマを、サークルで調査してみることになったのだが……。おいおいなんだそりゃ(笑)……いや、ちょっとちょっと(苦笑)……え……っ? それって、え、えええ? 話はいつしか不穏な方角へ。そして恐怖の幕が上がる。怖い! 怖い! 身の毛もよだつとはこのことか。怖いのにむさぼり読んでしまう。ジャンルはミステリーにとどまらず、ホラー、オカルト、ラブコメ、歴史、SFにまで? またがる壮大な多重構造。最後にいくつもの謎が残されたままなのだが……解明しない方がいいかもしれない。いや冗談抜きで。
すごいもの読ませていただきました。全力でオススメ。でも怖いよ。