八章の登場人物とあらすじ


○オウリ

 サイカ族出身の若手商人


○カナシャ

 シージャ族。クチサキ(巫女)の力を持つ


●シージャ

カフラン商会の人々

 ○カフラン 曲者な商会主 苦労も多い

 ○シン 海の民出身 いろいろ成長した

 ○ズミ 髪で顔を隠す美形 変革の時?


カナシャの家族

 ○テイネ 父 医者

 ○リーファ 母

 ○タイアル 弟


カナシャの友人

 ○フクラ 刺繍が得意な姉貴分

 ○サヤ 可愛い 染物師の娘で実験好き

 ○チグ サヤの弟 町の一員になる歳

 ○リナ サヤの妹 面食い


パバイ村、カナシャの伯父家族

 ○カイナ 祖母 クチサキの師匠


タオの人々

 ○イハヤ 族長の息子

 ○スサ 無口な護衛 隠密行動担当

 ○エンラ 冷ややかに見えて熱い 馬担当



●カダル

 ○マカト 若き族長

 ○ナルカ マカトの異母弟


●カツァリ

 ○ルギ 寡黙な鳥射ち 次期族長



◆ ◆ ◆


 町外れでズミが捨て子を拾い、商会で育てることになる。赤子を興味深く育てるズミは病篤い産みの母との別れのためにタオへ。初めて彼女を母と呼ぶ。

 同行したオウリはカナシャを探りに来たとおぼしき旅商人のことを報告。イハヤも警戒を強める。

 だがそんな動きとは関係なく人々の暮らしは進んでいく。

 カナシャは精魂こめて作った帯をやっとオウリに渡した。そして柄の悪い船乗りシンは、常々気になっていたフクラと微妙な距離感だ。しかしフクラの父と立ち回りになったことで急接近する。そして迎える新年。

 クチサキを探しているカダル族というのは、族長マカトの異母弟ナルカだった。伝統を変えるマカトに対する周囲の反発を利用し、兄に反旗を翻そうというのだった。

 ちょうどその頃、カツァリ次期族長のルギがパジを訪ねた。彼はカダル内部の不和について懸念を持っているようだ。

 そしてそれは現実のものとなる。ナルカが兄の排除計画を実行に移したのだ。

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