MISSION 20 :天使モチーフは鼻につく







 ───ヨークタウン沿岸、クリュセ海上空





<キリィ>

『堕ちろダボがァッ!!!』





 ズドォォォォォォ‪……‬ン‪……‬!!



 エンジン部分が貫かれ、落ちるは巨大な機動兵器『ブラックスカイ』。



<オルトリンデ>

『どうやァ!?

 一機落としたでぇぇッ!?』


<キリィ>

『近づくまでにコイツの手ェ借りるほどとは、ワシの機体と同じ黒色だけあって手こずる相手じゃのぉ!?』




 地上で戦うホノカの仲間、傭兵スワン仲間、キリィの軽量2脚『ブラックインパルス』と、同じくオルトリンデの軽量逆脚型『スカイヴァルキュリア』が、爆散した巨大なブラックスカイの煙の中から出てくる。



<フィリア>

『たった2機でか!!

 ロイヤル各機、これでは生きて帰ったらまたダチョウになるしかないな!?』



<ネェロ>

『この私の恥だけなら喜んで受ける!

 だが、たとえガチョウの真似をする戦果でも、コイツだけは落とさなければそれ以下と思え!!』



<ロイヤル各機>

『『『『了解ッ!!!』』』』



<アウローラ>

『いい加減堕ちろ、過去の亡霊!!』



 同じく戦う、インペリアル正規軍精鋭のeX-W戦技教導部隊『ロイヤル』の総勢12の機体達が、ようやくブラックスカイの巨体を堕とす。



<ネェロ>

『これで地上の爆撃は回避されたな!!

 我がロイヤルの航空部隊を後は待つだけか?』



<オルトリンデ>

『───いや、将軍さん、そうもいかんで!!

 なんか来たで!?』



 オルトリンデの言葉に、全ての機体の頭部カメラがある一点───レーダーの端に見えた新手を見る。



 人型兵器。翼のようなブースターユニットに、虹色に輝く半透明な光輪のようなものを頭部に持つ機体が複数、こちらに飛んできた。



<ネェロ>

『新手のMWであるか?

 随分と良い造形だ。神話の天使気取りとは、その内面の増長がよく分かる!』



<インペリアル航空部隊>

『────待ってください、ロイヤル!!

 こちらインペリアル空軍、遅くなりました!!』



 と、ここでこちらも援軍の航空部隊が飛んできた。



<ネェロ>

『待ちかねた!

 全機、援軍である!!

 ともにコイツらを堕とすぞ!!』




<キリィ>

『ようやっとか!!

 気に食わん奴じゃけぇ、鼻につくやつにようやくくらわせられるのぉ!』



<オルトリンデ>

『待ちぃキリィ!!

 相手多分ウチと同じネオや!!

 しかもなんか‪……‬なんか変なのくるで!!』



 と、突然、敵の虹色の光輪から、同じ色の光が放たれた。



 それは、一瞬で戦場を包むほど広がる。



<オルトリンデ>

『な、なんやこれ‪……‬オエッ、気持ち悪‪……‬!』


<キリィ>

『‪……‬ECMけ?

 オイ、極短波無線しか使えんみたいじゃ、全員気をつけ‪……‬』



 ふと、キリィの真横を通り過ぎるインペリアルの戦闘機が見える。


 それは、慣性で飛行しているような動きで、パイロットが必死に中かでコックピットのキャノピーのガラスを叩く姿が見えた。


 通り過ぎた機体のエンジンに火は灯っておらず‪……‬



<ネェロ>

『なんだ?何があった!?』




 ─────援軍にきたはずのインペリアル空軍の戦闘機が、次々と落ち始める。

 自由落下する戦闘機から、脱出できたものは少ない‪……‬






<オルトリンデ>

『なんやこの感じ‪……‬!?

 ウチの中にベタベタ触って入ってくるような‪……‬!?』




<キリィ>

『なんでもええ!

 なんでもええが‪……‬このクソ手品は奴の仕業じゃってことは分かる‪……‬!』






 天使のような機体たちが、ややあって一斉にこちらに襲いかかる。





           ***








 傭兵系美少女、大鳥ホノカちゃんは今!


 狙撃型4脚アセンの愛機『オルニメガロニクス』で敵こと『火星統一政府軍』の揚陸部隊の揚陸艦を狙撃中!


 だったんだけど‪……‬何やら天使の輪っかみたいな虹色半透明な物頭につけてるし、翼まで生えてる謎の機動兵器が登場!!



「何アレ!?

 撃つべきかね狙撃手先輩AIちゃんや!?」


<セヤナ>

《なんかしとる!!なんかしとるか知らんけどヤバい!!

 撃っとこや!!弾代以外はタダや!!》


 機体の増設AIのセヤナちゃんの判断採用!!

 弾代を消費して安全を確保!!


 ズドォン!!!


 おっきくてすごく破壊力のある砲弾120mmAPFSDSが、オルニメガロニクス右腕の大口径スナイパーキャノンからぶっ放された!!


 私たち傭兵スワンの商売道具、機動兵器『eX-W』よりちょい大きい、狙いを定めたあの白い機体は!


 バキンッ!!



「げぇ!?」



 一瞬、見えない球場のバリア‪……‬多分こっちと同じでこっちより硬い『エネルギーEシールド』を貫通はしたけど、その後ろの装甲の表面にダーツみたいなこっちの砲弾が刺さっただけだ!!


 外側に逸れてる‪……‬いわゆる『当たったらヤバいところバイタルパート』は抜けてない!!



 ズドォン!!!


 だからもう1発。

 さっきの衝撃で、動けなくなった機体に左腕のもう一丁のスナキャをぶっ放す!!

 バキン、と腰にダーツみたいなこっちに砲弾が刺さった!!


 じゃあもう1発!!!


 ズドォン!!!



 3発目で、バイタルパートが抜けた。


 ヤバいな‪……‬ヤバいぞこれは!!



「スナキャを3発も耐えるのマジで!?」


<セヤナ>

《カッチカチやんけ!?!》


 このスナキャ、当たるどころあるとはいえ、1発で小さい揚陸艇を落とせる威力が!!

 抜いちゃいけない場所を抜ける貫通力あるのに!!




 1機だけ、落としても2機やってくる!!


 なんだか、虹色の光を撒き散らしながら!?



「なんの光!?」


<セヤナ>

《‪……‬これ、Sp133か?

 あのブースターとかに使う超重元素粒子や‪……‬なんのために?》


「‪……‬‪……‬なんか効果あるの?」



 と、思っている間に相手もただまっすぐ突っ込んでくるから、まだ砲弾残ってるしスナキャを撃っとく!!


 ズドォンッ!!!


 流石に相手も避けるけど、なんだろ?相手の動きが妙に鈍い!


<セヤナ>

《───なんやて?

 ホノカちゃん、相手が何してきたか分かったで!!

 短波無線聴きぃや!》



 短波無線!?

 ‪……‬まって、短波無線って、ECMとか言うクッソ電波悪くなる時にしか使わない無線じゃ‪……‬?




<識別不明:インペリアル正規軍と推定>

『───繰り返す!!敵の虹色の光に気をつけろ!!

 その光の下では、兵器がハッキングされる!!』




「は!?」



 慌てて、スキャンモード。相手だけじゃなくてその後ろ、味方の機体を見る。


 ‪……‬見たらルキちゃん達4脚機の3機全員で海上の敵を叩いてる!!動けてはいるみたい!!



「‪……‬でも、無線と状況違くない?」


<セヤナ>

《せやけど、無線も繋げ続けるのキツい‪……‬繋がってるうちにイオちゃんのペラゴルニスこっちによこす方がええんとちゃう!?》


「いや、私が抜けたフォローは必要だ!

 イオちゃんにはそのまま上から援護させて!!」


 ズドン、と今度は本気で飛んできた相手にスナキャを叩き込む。

 まぁ本気ってことは避けられるわけだ‪……‬!



<セヤナ>

《ちゅーことは初見の敵相手に一人か。

 おもろい状況やんけなぁ!?》


 敵の持ってるなんか剣みたいなデザインの銃から、よりにもよってエネルギー兵器特有の光が降り注ぐ!



「くっそー、機体修理費と弾薬費がまたかかっちゃうなぁ!!」



 すぐに真横へアサルトブースト!!

 雨みたいな断続的な光のシャワー‪……‬地面で爆ぜる様子をスキャンモードに切り替えてみる。


<セヤナ>

《システムスキャンモードや!

 ‪……‬解析結果は見りゃわかるけど、あれプラズマパルスや》


「つまり『パルマシ』じゃん!?

 弱点じゃんオルニメガロニクスの!!」



 パルマシ、というのはパルスマシンガンっていう武器の略称である。

 パルスレーザータイプ、パルスプラズマタイプがあるけど、要は高温のエネルギー弾がすごい勢いで降り注ぐんだ。


 で、今全力でプラズマ弾の雨を避けるオルニメガロニクスには、もっと重要な部分がある。



 この機体エネルギー兵器にクッソ弱い装甲方式のパーツばっかなんだよねー!!!



「ヤダヤダヤダヤダー!!!

 なんで弱点ついてくんだよー、卑怯だぞ、もー!!」


<セヤナ>

《せやなー!!こら相手悪すぎるで!?》



 右に左に、前後に避ける!!

 4脚は重いから上に避けちゃいけない、はこの場にいない相棒でスパルタ教育してくるAIチビロボのコトリちゃんがシミュレーターで死に覚えをさせたから分かる。


 分かるけど、そうそう何度もできるか!!


<セヤナ>

《スナキャ、パージした方がええで!!

 デッドウェイトやもはや!!》


「いや‪……‬もうちょっとだけ持つ!!」


<セヤナ>

《そのもうちょっとで死ぬでほんま!?》



 今は、どのみち攻撃能力のないスキャンモードで、攻撃能力と引き換えに手に入れた省エネ状態でかろうじて避けてる。


 たしかに、大体の武器を構えて撃たなくてもいいだけの安定性のある4脚とかタンク脚に構えを要求するこのスナキャは、相手がパルパルとパルマシを降り注いでる状況じゃ、ただの重しにすぎない‪……‬!


 上で、悪魔に見える天使みたいな謎のロボが、パルスマシンガンが当たりやすい距離まで近づく。


 近づいて‪……‬来てくれた!!



 ───緊急脱出用大推力推進器ストライクブースト、起動。



 ボン!!



 そこまで近づきゃ、空中でもストライクブーストなら4脚のオルニメガロニクスのジャンプが届く!


 で、そのまま一体の謎の敵に蹴りブーストチャージを叩き込む!!


 ガキャァンッ!!


 吹き飛んだ───ってことは原型止める程度しかダメージないじゃん!?

 わざわざ両腕にスナイパーキャノンデッドウェイト二つ持って重い状態でぶつけて破壊も無理か!!


「だったら‪……‬!」



 今、横から相手のライフルからレーザーブレードがやってきて私の機体を斬ろうとした。

 4つの足で、目の前の天使みたいな機体を踏み台にしてジャンプ。

 宙返りと同時に、離れた二人にマニュアル神経接続操作でスナキャを向けた。




「この距離ならどう!?」




 ズガァン!!!



 流石に至近距離、狙いは脇の関節。

 スナキャに耐えるEシールドもこの距離ならないの同然で、本体の硬さも及ばない場所‪……‬


 何が言いたいかっていうと、コックピットぶち抜いて撃破────




「にょわぁぁぁぁぁぁッ!??」



 って変な声出るほどの勢いで、オルニメガロニクスが背中の方角に放物線を描く。


 スナキャはね、4脚でも、タンクですら構えが必要なほど、反動がヤバいのだ。


「わ、ちょ、こんにゃろ!!」


 ゼロ距離空中発射は『正気じゃないあたおかな』のだ!


 移動制御能力高い機体フレームでも一瞬動きが止まるレベルだもん‪……‬!


 でも、なんとか機体を安定させて、ドッスンと着地!!



「‪……‬ふいー‪……‬!やるもんじゃないね、スナキャ空中撃ち‪……‬!」



<セヤナ>

《でもやったで!!バッターアウト!!

 スリーアウトチェンジやー!!!》


「‪……‬‪……‬急にこんな強いの出てきてびっくりしたなぁ‪……‬!」




 ただ、スナキャはこの通り撃ちきり弾切れ‪……‬パージ‪……‬で、背中のハンガーから、別の武器を腕に持ち替えーての、よし!



「しても、変な無線だったよね。

 あの謎の光‪……‬結局なんで影響がないんだろう?」


<セヤナ>

《‪……‬いま念の為にシステムチェックしたんや。

 外部ハッキング、確かにこっちもやられてはいたで》


 え?


<セヤナ>

《ただ、ハッキング対策のファイアーウォールが強化されとった。

 FCSが独立したおかげでな、頭のコンピュータの性能上げられて、対妨害演算能力が向上してたんや》


「‪……‬まさか、クオンさん達はそこまで知ってたから、FCSの導入を急に進めてたの?」


<セヤナ>

《意外と頭ええやん自分。

 そういうことやろうね‪……‬まさか、元は敵の関係者が作ったコピー品のウチことセヤナちゃんの抜いたデータに相手の情報あったとかかもしれんで‪……‬知らんけど、ってのがAIになった身としては怖いわー》


 なるほど‪……‬じゃあつまりだ。


 海の方の面々が動けてるのは、eX-WのFCSコンピュータパーツ導入の陰で、頭パーツのその、ハッキング対策能力が上がってたからだ。


 危ないなぁ‪……‬準備してなかったら、何もわからずそのままやられてたってわけだ!!



 ただでさえ相手の天使機体は硬いし相性最悪なのに!!



「運が良かったかも‪……‬」





<???>

『その運も尽きたらしいな』



 ファッ!?誰!?通信つながってた!?


 なんて思う間に、コトリちゃん仕込みと私の才能らしい反射的な行動で回避!!

 またやってきたパルスの雨を避ける!



「うぉ‪……‬一体誰さ!?」


<セヤナ>

《ちゅーか、無線繋げてないのに会話に割り込むなやボケカスコラァ!?》



 上を見上げれば、なんか、ちょっと肩に増設装甲とか、その二つの目がある頭にツノつけた白い機体の改造版が!!







 いや待って、あの天使みたいな機体増えてね??



 上に、6機ぐらいいるんですけど。



<???>

『調子ずくなよ、傭兵スワンごときが。

 ろくな訓練も、崇高な目的もない害鳥と会話しているだけでもありがたく思ってもらわないとな』



「そういうあなたは誰ですかー?

 人のこと馬鹿にする割に、名乗る挨拶も出来ないとか私より家庭に問題あるんじゃないんですかー?

 のわっ!?」


 図星突かれたのか、ぶっといハイレーザーライフルを槍っぽい武器から放つ、ちょいデザイン違いの敵機体。



<???>

『‪……‬良いだろう、その挑発‪……‬!

 乗った上で名乗らせてもらう‪……‬!』



 ドシン、ドシン、とオルニメガロニクスを囲むように、天使っぽい機体たちが降りてくる。



<???>

『我々は、火星新政府機動軍所属!

 対傭兵スワン特殊作戦群『ヘイロー』、

 第6中隊‪……‬


 貴様ら薄汚い傭兵スワンを狩るために生まれた存在‪。


 そして、お前達を上回るべく鍛え上げられたのが我らだ!!』



 パルスマシンガンをこちらに向けられる。

 逃げにくい状態になったな‪……‬‪……‬



<???>→<ヘイロー部隊隊長>

『新兵2機だけで向かわせたのは私の判断ミスだ‪……‬

 だが、もうそんなことはしない。

 何もできずに死ね‪……‬!』




「‪……‬‪……‬確かにそりゃ判断ミスだわー。

 私の頼れる相棒AIのコトリちゃんも言ってたよ?


 『戦力の逐次投入はバカのやること』だってさ?」



 無線越しに、ピクリと動きが止まる気配を感じる。


「君さー、私が無線開く前に、言葉を言い当てたって事は‪……‬ネオでしょ?多分?


 うーん、ネオってさー、ある程度心読めるんでしょ?

 じゃあ分かんないかなー?こっちはいわゆる『傭兵スワンごとき』の中でもちょい強い方じゃーんって、新人ちゃんじゃ重いーって?


 あー、わっかんないから、自慢のその高性能な、MWかな?2機落とされてんだっけかー♪


 そりゃそうかごめーんね〜♪へへへへへへっ!」




 全力全開、煽れ煽れ!!

 ほーれ、機体に見えるほどプルプルしてるー!!




<ヘイロー部隊隊長>

『貴様ぁ‪……‬何がしたいんだ‪……‬ッ!?』



「えぇ?何って、わっかんない?


 ───どう考えても、頭悪い時間稼ぎでしょ、

 こんな煽りさ?」



 ────上空を、すごいスピードで通り過ぎる何か。



 いや、あれはeX-Wが2機!!


 背中に、eX-W運搬の為の増設ブースター『スーパーSソニックSストライクSブーストB』を付けた、味方が2機!


 目的地は、相手が出てきた強襲揚陸艦だ!!




<ヘイロー部隊隊長>

『何!?』



「はい、余所見しちゃダーメ!!」



 両肩のスロットに備えてあった、新武装のHEATロケット弾をぶっ放す!!

 この距離ならロックオンできないロケットでも当たる!!

 しかも、なんと一撃であの機体が爆散した。



<ヘイロー部隊隊長>

『ガ─────!??』



<ヘイロー部隊機体>

『隊長!?!』



「マジか、コイツらもしかして、HEATには弱いんじゃないの!?」



 思わぬ弱点まで発見!!

 これで少しは戦える!!!



<ヘイロー部隊機体>

『貴様ぁ!?』



「さっさと殺せばいいのにさ!

 じゃないと、私はさっさとそっちを殺しちゃうよ!?」



 さて、ちょうど弱点武器も分かって、隊長格もまさかの撃破!!


 後、6機だっけ‪……‬一人で頑張りますか!



<ヘイロー部隊機体>

『全員でかかれ!!仇を討つぞ!!』





「あいにく、死ぬのはごめんなんだ。

 全員殺して生き残らせてもらうから」





          ***

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