渋滞しそうなくらい大量の描写が上手く物語になって流れていて、楽しく読めます
台湾での風俗を描く内に、いつしか台湾はかつての日本が息づいていることが提示されます。そしてそれは、今起こりつつある危機に関しても、やはり台湾と日本は相似形であると。これが横軸。そしてミステリーとしてのトリックは、幾重にも重ねられ、最後の最後まで飽きさせることはありません。これが縦軸。横軸と縦軸が交わる終局。その瞬間を目にしてください。
台湾好きな人も、そうじゃない人もいっぺん読んでみ 引き込まれるぜ