第7話
「もう学校行くの優〜。」
「……………。」
「嘘だぁ。もっと遊びたいぃ〜。」
「……………。」
「ねえ優ぅ〜。」
「あの、うるさいから少し黙ってもらっても?」
笑う僕にベットに居座る
あれから僕らは毎日のように遊んだ。
………そうじゃないんだよなぁ…。僕が言いたいのは、昨日の別れ際、今日から学校だって伝えたはずなのになぁ……。
「………ねえ優。学校始まっても一緒に遊んでくれる…?」
「無理。」
「えっ……。」
即答する僕に
「だ、だめ、なの…?」
……………。
「別に遊びに来るのは勝手にして。だけど、僕は天の相手はできないよ。」
……
「玄関から入ってこないでね?せめて窓から………。」
「窓からならいいのw?」
っ…………。まあ……玄関からよりかは…。
僕はネクタイを締める。夏服は着用自由だけど、僕はどんなに馬鹿にされてもこっちの方がなんか安心するから好きなんだ。
「……わかった……。」
口を膨らませながらも渋々頷く
「いい子だ。」
僕は思わず微笑んでその頭を撫でる。
…………学校は嫌だけど…。でも
多分僕はまた嫌な思いはするだろう。自分は嫌われ者だから。みんながみんな交わることはできないのだから。そしたらまた死にたいって思うのかな?また死にたいって願うのかな?でも、それでも僕は……どうせここでしか生きられないから。だから
「な、何変なこと考えてんのよ!優らしくない……。」
「そういえば思ってること全部筒抜けだったね。………僕をこうしたのは
変なこと言ってるのはわかってる。でも、僕は僕でいい。って思わせてくれた君は、僕の中ですごく大きな存在になっちゃった。…………たまには、依存もいいよね。
笑う僕に君も笑う。………綺麗な目……。いつか、君が水色も好きだと言ってくれたらいいな……。
「じゃあ行ってくるね。」
「うん。行ってらっしゃい。」
君は恥ずかしそうに笑った。
僕は、僕が嫌いです。多分一生好きになることはないだろう。そう言い切れるぐらいに。死にたい。消えたい。ただ思う一日の繰り返しに、僕はきっとずっとこうなんだろうって諦めていた。それなのに、君が現れた。
生きていれば、また治らない傷を作るだろう。また嫌な思いをするだろう。そんなことわかってるけど、
だから僕は僕らしく、自分の信じた道を行こう。辛くても苦しくてもまた折れることがあっても、きっとまた僕は復活して見せるよ。隠れても逃げないって誓ってやる。君が隣にいたら、そんなこと、すごく容易なことな気がするんだ。
僕は………君みたいになりたいな。僕を見つけてくれた君みたいに。なれるかな…?いや。なるんだ。なってみせるよ。絶対。だから見てて。僕の今を、これからを。
ホームルームの終了を告げるチャイム。僕は帰り支度の準備を始める。と、前の席の男がニヤニヤした表情で振り返る。
「なぁ
………あぁ…
この空のような君と。 十南 玲名 @Rena_T_N
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