3
『宇宙人ー、ASMRって知ってるー?』
爪をいじりながら香菜が訊いてきた。
「ASMR?なんですかそれ?」
『うーん...色々な物で音を出して気持ちよくなるんだよ』
あー、語彙力ないなーこの人。
「もっと上手に説明してください。どこが気持ちよくなるのですか?」
『どこって...頭が.....私がやってあげる!』逃げた。
「もっと本を読んでください」
『んー、うん......』
そう答えながら、香菜はカバンの中からゴソゴソ何かを取り出してきた。
『じゃじゃーん!!』
半透明な入れ物を机の上に置いた。
「うわっ、なんですか?」
私がそう言うと、香菜はその入れ物を開けた。
『これねー、スライムっていって、触ったり握ったりすると気持ちいいんだよー!』
「生きていますか?私と同じ宇宙人なのですか?」
『違うよー、生きてる訳ないじゃん これはただの物だよ!』
「変な物ですね」
香菜はスライムを揉んでいる。グチュグチュ
『どう?気持ちいいでしょー!』
「あー、確かにわかります!私にもやらせてください!」
『いいよー!』
私は香菜と場所を交代すると、スライムにちょんっと触った。
「動かないですね。大丈夫です」
そう独り言のように呟くと今度は両手でがっしり握った。少しひんやりしている。
そしてがっしり握ったスライムを上下に動かした。またグチュグチュ鳴っている。
「いいですねー最高ですー」
『うんうん、上手だよー宇宙人』
「香菜より上手じゃないですか?」
『うるさい笑』
それから夜ご飯を食べる時間まで香菜とスライムで遊んでいた。
『そろそろ食べようか?』
「はい。食べ終わったらまた遊びたいです」
『そんじゃ今度は職人技見せてあげる!』
「えー職人技できるのですか??凄いです!!」
夕飯はとんかつでした。
おしまい
私は宇宙人である Lmay @may_7
★で称える
この小説が面白かったら★をつけてください。おすすめレビューも書けます。
フォローしてこの作品の続きを読もう
ユーザー登録すれば作品や作者をフォローして、更新や新作情報を受け取れます。私は宇宙人であるの最新話を見逃さないよう今すぐカクヨムにユーザー登録しましょう。
新規ユーザー登録(無料)簡単に登録できます
この小説のタグ
関連小説
だんだん適当になっていく夢日記/Lmay
★6 エッセイ・ノンフィクション 連載中 219話
My thoughts/Lmay
★3 エッセイ・ノンフィクション 連載中 10話
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます