学んだ事を意識しながら実際に小説を書いてみた。

 先日、「続・冒険譚」のリニューアル版「ゲームが終わった後の冒険譚」を連載開始しましたので、簡単にではありますが執筆してみた感想を述べたいと思います。

 まずは以下にリンクを貼っておきますので、小説に対する知識の有無でどのくらい文章表現が変わるものか比較をしてみてください。


「続・冒険譚」 一話(学習前)

https://kakuyomu.jp/works/16817139554743767167/episodes/16817139554743824636


「ゲームが終わった後の冒険譚」 一話(学習後)

https://kakuyomu.jp/works/16817330649236796976/episodes/16817330649236817620


 思えば「続・冒険譚」執筆中は、書き始めた当初からストーリーについてほぼ固まっていたにも関わらず、どう表現していいものか分からずに悩んでばかりで筆が進みませんでした。ただただ頭の中に浮かんだストーリーを形にする事ばかりに必死になっていたのを覚えています。

 しかし、「ゲームが終わった後の冒険譚」の執筆中はその迷いが殆どありませんでした。どう表現するべきかという指針があるというだけで、こうも書きやすさが違うものかと驚いております。なにより「続・冒険譚」ではまるでできなかった情景描写が、すらすらと書けるようになったのは大きい。

 推敲についてもアドバイスに従って「続・冒険譚」の頃とは比較にならない程に、何度何度も丁寧にやりましたので自信をもって読者の皆様にお出しする事ができます。

 今回は本当に「学ぶ」という事の大切さを再確認させられた次第です。

 小説のノウハウ本を紹介してくれた皆様、並びに参考にした小説の書き方を解説しているサイトの運営者様にこの場を借りて感謝致します。ありがとうございます!

 尚「ゲームが終わった後の冒険譚」は、挿絵の制作や再開した同人活動と並行作業となるため更新速度は遅めとなります。


 それから蛇足となりますが、ノウハウ本に書いてあったても敢えて無視した項目もあります。それは「小説家になった後は、自分の引き出しが空にならないよう常にネタを仕入れる努力をしなければならない」というものです。

 僕は締め切りに追われながらネタを追い続けるような生活は送りたくないし、ネタがなくなれば、もう小説を書くのを止めればいいだけの事だ。小説でなくとも自作ゲームや絵といった表現方法も僕には残されている。自分の内に表現する事がなくなれば、他にやりたい事を探せばいいだけである。

 これが、僕が一般的な小説家志望の人とは違う、むしろ異端なところなのだろう。


 次回からは、2話目以降の設定の詰め直し作業に入ります。

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