第26話 決着への応援コメント
クライマックスの息を呑む展開に圧倒されました。男同士の凄惨な争いの中に登場する皇后が、そこだけ花のように哀しく美しかったです。
読みながらどこか顧恵雲に共感していき、大可汗の器の大きさ、真意の読めないところに畏敬を感じるものがありました。
名も無い者によって歴史が大きく変えられたことは沢山あるんでしょうね。そういう者の心にひっそり渦巻いていたものをじっくりと見せて頂いたようです。
文章にも感服するばかりでした。自分の日本語レベルでは難しいと知りながらも挑戦してよかったです!初めて夏目漱石の小説を読んだときの「漢字ってかっこいい」って気持ちを思い出しました(^^ 全体から久里さんの「好き」が溢れているようで、そこがまた素敵でした。
うまく感想が言えませんが、この世界を体験できて大満足です。読み応えのある物語をありがとうございました!
作者からの返信
応援ありがとうございます!
誰が正しいというのでなく、それぞれの濃い情念が交錯するさまを描きたいと思っていました。そんな登場人物たちに、美しさや畏敬を感じていただいて、うれしいです。
夏目漱石で漢字のかっこよさを感じられるとは、さすがですね! フランスの情景を静謐に、みずみずしく描き出される柊さんに文章をお褒めいただいて、光栄です。今回は中国世界に合わせた文体を目指しましたが、その功があったのならば、がんばった甲斐がありました。
最後までお読みいただき、☆もいただいて、ありがとうございました!
第26話 決着への応援コメント
”死んでもいいなんてばかなこと”
大可汗はそう思っていたんですね、とちょっと意外に思いつつ、
刺客である顧恵雲を近辺に置くとか、自分の命を危うくする衝動があったのでしょうか。。
彼が甘州城で死ななかったら、契泰の命運もまた違っていたのかな?と思いつつ、素敵な物語をありがとうございました!!!
作者からの返信
応援ありがとうございます!
実は歴史を変えた大事件だったのだと思います。大可汗の真意は最後まで謎ですね。。読者にも、他の登場人物たちにも。一応考えてはあるのですが、そこは語らず、皆さんの想像にお任せしておこうかなと思います。と言いつつ、、死ぬつもりはないが命を惜しむつもりもない、とだけ。
最後までお読みいただき、☆もいただいて、ありがとうございました!
第26話 決着への応援コメント
完結おめでとうございます!
顧恵雲に皇后の言葉の意味が分からなくて良かったなと一瞬思いましたが、彼にとっては誰に殺されたかより、己の刃が偉大な大可汗を貫いたことこそが本懐だったでしょうね。
正史にこそ残らなかった名ですが、顧恵雲がいなければ契泰の歴史はもう少し違ったものになっていたかもしれませんね。
何より、儘ならなかった顧恵雲の人生が最期の最期に絶頂を迎えたことに、胸が熱くなりました。
想像するしかないことですが、弟は兄のことを誇りに思っているはずです。
顧恵雲の心理の動きが本当に見事でした。
すごく面白かったです! 連載お疲れ様でした!
作者からの返信
応援ありがとうございます!
偉大な大可汗を貫いたことこそが本懐、、まさにその通りなんだと思います。レビューにも書いていただいたように、彼の覚悟は徐々に変化して、当初はけっこう雑念のあったのが、最後を絶頂で迎えられたのだと。彼の最期に胸を熱くしていただいて、うれしいです。
このような、正史には記されなくとも歴史を変えた事件が、いくつもあったんでしょうね。
最後までお読みいただき、ありがとうございました! レビューでも勿体ないほどのお言葉をいただき、うれしいです。
第26話 決着への応援コメント
完結、おめでとうございます!
皇后がここまでのことをやってしまうとは……凄まじい女の愛と憎悪を感じました。
カクヨムで読める中国を舞台にしたお話って、あまりモンゴル系のキャラが出て来ないので、このお話はかなり新鮮でした!
男も女も雄々しい!!!
中国古代のお話って、色んな民族が登場するところも魅力の一つですよね♪
面白かったです°˖☆◝(⁰▿⁰)◜☆˖°
作者からの返信
応援ありがとうございます!
皇后の愛と憎悪、、感じていただいて、うれしいです。この時代、騎馬民族は男も女も雄々しく猛々しいような気がしますね。
モンゴル系はたしかにメジャーじゃありませんよね。。チンギス・ハーン以前にも北方騎馬民族は中国の歴史を賑わし、本当に、色んな民族が交差するのが魅力の一つだと思いますね。お楽しみいただけたようで、光栄です。
レビューにもそのあたりをおススメくださって、ありがとうございます! すてきな紹介文に、感激しています。
最後までお読みいただき、☆に、レビューまで寄せていただいて、ありがとうございました!
第21話への応援コメント
どうもこの奥さん本心を語ってるように見えない、何か魂胆を隠しているんじゃ、と思うのは、、穿ち過ぎでしょうか
そのせいもあって最初「嫂」のルビが「おによめ」に見えて、ほーそんな漢字があるんだ、とおバカな感心をしましたが、
改めてこんな漢字あるんですねぇ、日本語って奥が深い。勉強になります
作者からの返信
応援ありがとうございます!
貴人はなかなか本心を明かさない。なにを言っても真実にも思えるし、嘘にも思える。。この皇后もご多分に洩れずというか、その典型というか、、きっと悪女顔をしているんでしょうね(^^)
おによめ! 素敵な読みですね。アリかもしれません(^^) 親族関係を示す多様な漢字は、血のつながりを重んじる中国文化圏の精神を反映しているのかもしれませんね。
第22話 本懐への応援コメント
だんだんと顧恵雲の中で大可汗を暗殺することの意味合いが変化しつつあるように感じました。
>威なること神の如き大可汗の命を道連れにして
この大可汗に、神を見ている。
自分の生きた意味、死ぬ意味が、この偉大な存在のためにあると。
物語の最初の方で感じた「如何に死ぬかに価値がある」ということが、顧恵雲の中にも純粋に芽生え始めたのかもしれませんね。
作者からの返信
応援ありがとうございます!
顧恵雲の心中にはたしかに変化が見られるように感じますね。ほんの三日、側にいただけで魅了されるなにかが大可汗にはあるようです。
如何に死ぬか。偉大な大可汗の生死と、自身の生死を重ね合わせて、いよいよ切迫しているような気がしますね。
第17話 愛憎への応援コメント
いますねぇ、こういうおばちゃ、、ご母堂様。
盲愛ゆえに、自分の願望どおりに世間が回ってると信じて疑わない、そうではないなんて許せない、というタイプ。
女帝時代のロシアとか、スレイマン大帝のころのハーレムとか、ダビデやソロモンの昔のイスラエルとか、、
古より、世間を裏で糸を引いていたのは女性の愛憎だったのかも!?
作者からの返信
応援ありがとうございます!
このご母堂様、誰も意見できない偉い立場になっちゃってますからね。なんでも自分の思うがまま…と信じるのも無理ないお立場です。おもりする左賢王が不憫。。
世界は女性の愛憎で動く、、気楽に笑い飛ばせない真実が含まれているような気がしますね。
第12話への応援コメント
ありゃ、、やっちまった。
> 本懐を遂げた顧恵雲に胸の高揚はなかった
すべて終わった(自分もヲワタ)と思ってたでしょうに、、😿
顧恵雲さん、ここからどうやってアゲていくんでしょう??
短刀、刃渡りにもよるのでしょうが、日本の脇差しなんかは余裕で人体貫通しそうだし、組打ちには長剣よりも相性がよさそうですね。
作者からの返信
応援ありがとうございます!
これで仕事成功、この世のしがらみともお別れ…となるはずだったのですが、、痛恨のミス! 立ち直るのは難しそうですね。
懐に飛び込んでしまえば、短刀の方が有利なのかもしれませんね。長剣や槍を持った敵を相手に、いかに飛び込むかが技なのかもしれません。
第6話への応援コメント
お兄さんが無実の罪で処刑されて、婚約も破棄されて、味方っぽい空気感の丞相も言ってることは殺って逝ってこいや、って顧恵雲ふんだりけったりですね😿
どうせ死ぬるなら、蒙昧な(自分トコの)皇帝をヤッちまった方がスッキリ&国家の為になるんじゃないですかい?と思いますが、それをやってしまったら大逆罪で一族郎党皆殺しですね。。
せつない。そして時代を超えて通じるなにかを感じてリアルです。
作者からの返信
応援ありがとうございます!
たしかに顧恵雲は踏んだり蹴ったりですね。。これじゃ世を斜に見るのも仕方ないかも。
私たちから見れば皇帝こそ排除すべきでは、、と思うところですが、天子は神聖侵すべからずな世界のなかにいる人間にはむずかしいでしょうね。一族郎党皆殺しの方向へは顧恵雲は向かわなさそうです(^^)
時代を超えるリアルとのお言葉、光栄です。
第3話への応援コメント
コメントを失礼いたします
よく読んで意味が理解できるとちょっと嬉しくなる、渋い文体がカッコいいです。
前話、調子乗り気味の中書令さんが「いっかい負けたのはしょうがないにしてもだよ?」と前置きしたり、
アルトゥ・ウルの決死だったであろう一矢がなかったことにされたり、でもってしれっと右賢王に戻されたり、
苛烈で残虐ばかりでもない一面が見えてなんだかホッとします。
作者からの返信
応援ありがとうございます!
渋い文体がカッコいい、とのお言葉、うれしいです。ここは古代中国風の空気感を出していきたいと思っています。
中書令はどこまで調子乗っていいか、様子見しながら逃げ道も残しているような気がしますね(^^)
アルトゥ・ウルは、、あり得ないほどの寛大な処置ですが、当人はそれを侮辱と考えているようで、、どうなることやら。引き続き、お楽しみいただければ幸いです!
第26話 決着への応援コメント
緊迫感を煽るように、ずっと太鼓の音が響いてました。どこかから笛の音も。
クライマックスにはそれが最高潮になって、背後に迫る矢が掻き消すように空間を切り裂いたことで、音が消えました。
琴の音に塗り替えられてしまうなんて。
それぞれの思惑や魂胆が見えているようで、見えきれない。
それでも事は起こり、歴史は移り変わっていくんですね。
何のために生きているのか、答えがあるようでいて死すれば人知れずで、切なくも力強い生き様を見た気がします。
ネヒルテルは争わずに済む方法を生み出そうと苦心していたのかな、とも思えました。成功せずとも試してみる価値はある、とでも考えそうな。
素晴らしく体感的な読書体験でした。
完結おめでとうございます。
また公募へのトライも頑張ってください!
作者からの返信
応援ありがとうございます!
太鼓の音、それに笛の音が響くとは! さすがの感性ですね。そして、最後に音が消え、琴の音がとって替わる。想像して、能の舞台を見ているようにわくわくしました。
歴史の大きな流れのなかで、一人一人の営為はちっぽけなものかもしれませんが、それでも人は行動するんですよね。切なくも力強い生き様と感じていただいて、うれしいです。
ネヒルテルの心中、いろんな想像が成り立ちそうです。争わずに済むやり方、王者に相応しい思想ですね。
体感的な読書、、そのように没入いただいて、光栄の限りです。
最後までお読みいただき、☆もいただいて、ありがとうございました!