禁煙して

禁煙して

女1「タバコ吸ってる人は全員死んだ方が良いと思うの」

女2「なかなか過激な思想だね。どうしてそういう結論に至ったの？」

女1「私のお母さんね、喘息持ちだったんだ。それなのに、お父さんはお母さんの前でも普通にタバコを吸ってたの。で、それが原因でお母さんは喘息の発作を起こして死んじゃったんだ。だから私、タバコ吸ってる人は全員嫌い」

女2「でも、タバコを吸ってる人みんながみんなあなたのお父さんみたいに配慮がない人間じゃないと思うな」

女1「そっか、そうだよね。じゃあ訂正する。周りの人に配慮することなく、タバコ吸ってる人は全員死んだ方が良いと思う。灰皿も何もないバス停で風向きも気にせず、タバコ吸ってるジジイとか特に」

女2「それは迷惑だよね。でも、喫煙所がなくなったせいでそういう人って増えたんだと思う。下手に注意したら殴られそうだし、どうすれば解決出来るんだろうね」

女1「タバコをこの世からなくせばいいと思う」

女2「でもそんなことしたら、世界中の喫煙者が黙ってないと思うよ」

女1「じゃあ、喫煙者を全員殺して、その後に世界中のタバコの葉を全部燃やしてタバコなんて作れない状況にするの」

女2「喫煙者だけを殺すなんてどう考えても無理でしょ」

女1「まぁ、理論上は無理だね。だから私、新しく新型ウイルスを開発したの。タバコを吸って肺が弱ってる喫煙者を殺すためのウイルス。近々ばら撒く予定だよ。でも、一般人も普通に感染するし免疫力のない人は死ぬかもしれないからマスク買いだめしててね」

女2「それは立派なバイオテロじゃん。関係のない人は殺さないでよ」

女1「でも、この方法が一番喫煙者を殺すのにもってこいだと思うの。表立って喫煙者だけを虐殺なんてしたら絶対に批判くらうでしょ？」