第3話 夢の始まり
あの場所を探すのに時間は掛からなかった。
いつも違う場所にあるのに、どこにあっても同じ場所のように感じる。
普通に入っては行けないあの場所、、
私は現実を捨てるためにここに来た。
歪んだ空間に人1人が入れそうな隙間が空いている。
一瞬、本当に大丈夫かなと心配にもなったがここまで来たのに引き返すのは無意味な気がして私は中へと足を進めた。
重く足を取られるような感覚、底なし沼に捕まったような、でもゆっくりと前には進んでいる。
体がだんだんと重くなっていき、意識も奥に行くにつれて遠のいていく。
せめていい夢が見られるといいな、、
そんなふうに思いながら私は瞼を閉じた。
目が覚めると、そこには全く知らない世界が広がっていた。
空を飛ぶ人々、地を歩く魚、
正直、混沌とした世界だった。
でもそんな世界にも関わらず、不思議と居心地の良さを感じた。
お嬢さんどこから来たの?
歩いていたウサギのような動物に話しかけられた。
話せるんだ、、
動物が普通に話しかけてきて、驚いたがそれよりもこの場所に着いてもっと知りたいと思った。
ここはどこ?
自分が聞かれた問いに答えるより先に聞いてしまった。
夢旅行 くろゆり @kuroyuri12
★で称える
この小説が面白かったら★をつけてください。おすすめレビューも書けます。
フォローしてこの作品の続きを読もう
ユーザー登録すれば作品や作者をフォローして、更新や新作情報を受け取れます。夢旅行の最新話を見逃さないよう今すぐカクヨムにユーザー登録しましょう。
新規ユーザー登録(無料)簡単に登録できます
この小説のタグ
関連小説
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます