第65話 国会も司法も民も何かはせむと内閣一強『国葬』遂行す
「国会も司法も民も何かはせむと内閣一強『国葬』遂行す」―。
半世紀以上も昔になるが、学校で『三権分立』を習った。
「日本国憲法は、国会・内閣・裁判所の三つの独立した機関が相互に抑制し合い、バランスを保つことにより、権力の濫用を防ぎ、国民の権利と自由を保障する〈三権分立〉の原則を定めています」と。
◇
岸田文雄首相は、安倍晋三元首相が凶弾に倒れた6日後に国葬実施を表明。
衆参両院の議長にも、最高裁長官にも、国葬への了解を求めなかった、と聞く。
それから間もなく、国葬は9月27日に武道館で実施すると閣議決定。
その根拠は内閣府設置法だという。
更に9月8日の衆院議員運営委員会の閉会中審査で、国葬実施について「時々の政府が総合的に判断する、これがあるべき姿だ」とまで主張したらしい。
◇
思い出すのは、2018年11月2日の衆院予算委員会で、当時の安倍晋三首相が「ここに立法府の長として立っている」と発言したこと。
言い間違いだと謝罪したが、国会で「立法府の長」だと述べたのは、2007年5月と16年5月の答弁に続く3度目だったらしい。
故安倍晋三氏の意思継承を強調する岸田首相には、日本国憲法を遵守していただきたいと願う次第である。
(20221003)
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