第39話 処暑といふ候名に反し気温三十度超、熱風が部屋へ吹き込みてくる

「処暑といふ候名に反し気温三十度超、熱風が部屋へ吹き込みてくる」―。


 昨日より、今日は更に暑い。


 七十二候の一つ「処暑」とは暑さが和らぐ頃、とされているのにである。


 この暑さは台風十一号のせいらしい。


     ◇


 ネットで天気情報を見ると、台風には「ヒンナムノー」という名が付けられている。


 昔は「キャサリーン」だとか、女性のニックネームで呼ばれていたはずなのに…。

「ヒンナムノー」とは、ラオスの国立保護区の名前だそうな。


     ◇


 気象庁のホームページには『台風の番号とアジア名の付け方』と紹介されている。


―「台風には従来、米国が英語名(人名)を付けていましたが、北西太平洋または南シナ海で発生する台風防災に関する各国の政府間組織である台風委員会は、2000年から、北西太平洋または南シナ海の領域で発生する台風には、同領域に共通のアジア名として、同領域内で用いられている固有の名前(加盟国などが提案した名前)を付けることになりました」―。


     ◇


 命名の目的は「アジアの人々に馴染みのある呼び名をつけることによって人々の防災意識を高める」とされている。


 …が、忘れぬよう「賓南無納」と漢字をあてておこう。


 ―安寧祈願―


(20220907)

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