第38話 意外にも花壇の縁にアスパラガス、畑へ移植し来年を待つ
「意外にも花壇の縁にアスパラガス、畑へ移植し来年を待つ」―。
広くない我が庭には、わざと曲がりくねった道を造ってある。
そこへ一本のアスパラガスが生えてきた。
もちろん植えたわけではない。
「アスパラ一本ゲット」と妻はサラダの色どりに加える。
一片ずつ味わいながら「もっと収穫するには…」と胸積もりをしての一首だ。
◇
ネット検索によれば「アスパラは、種をまいて1年目と2年目は収穫をせずに株を生長させ、3年目の春に出た芽から収穫を始めます。その後は10年ほど収穫が可能です」とある。
「我がアスパラは既に立派な株なのだから来年は何本かの収穫が期待できるはずだ」と、妻へ皮算用を語る。
◇
食べごろのアスパラガスは、新芽の茎の部分で、穂先が締まっている。
…が成長すると1mくらいになり、たくさんの細長い枝を広げる。
漢字で「竜髭菜」と書くのも納得できるだろう。
◇
それにしても気になるのは、我が家のアスパラの出生の秘密だ。
主が留守の間のことだろうが(株の大きさから推測するに)5年くらいは前のことだろう。
「他所から種が飛んできたはずだ」と断ずれば、妻は「以前、畑の隅に植えてたのよ」と宣う。
花言葉は「私が勝つ」ー。
(20220906)
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