第24話 明け方の目覚め際ふとエッセイのネタ湧くこれもセレンディピティ

「明け方の目覚め際ふとエッセイのネタ湧くこれもセレンディピティ」―。


 翌朝の出勤の心配がなくなったので、真夜中だろうと起きだしてパソコンに向かえる。

 先月までのように、枕元のメモを眺めて「ナンのことだっけ?」とイラつくこともない。


 食後の運動にバイクマシンを踏みながら読書をしているときにも、セレンディピティのかけらは舞い降りる。


     ◇


 この言葉「セレンディピティ」を初めて使ったのは『セレンディップの3人の王子』というペルシャの童話を読んだ18世紀のイギリスの作家トマス・ウォルポールらしい。

 3人の王子が旅の途中で(偶然と洞察力によって)いろいろな発見をする物語である。


     ◇


 ノーベル賞のインタビューなどで耳にする「セレンディピティ」は〈予測していなかった偶然の幸運〉の意味だろう。

 が、そのためには(幸運を手に入れる)準備力が必要であって、単なる偶然ではないのだ。


     ◇


 私の場合、そんな大それた話ではない。


 エッセイのネタに使えそうなアイデアをパソコンに書きため、時々それを読み返し熟成を待つ。


 そして今夜もベッドで目をつむり、頭の中で4~5個のパラグラフ(段落)を並べ替えているうちに眠くなり…。


(20220823)

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