第20話 一日おきに食卓へのぼるズッキーニひと株なれど地を長く這ふ
「一日おきに食卓へのぼるズッキーニひと株なれど地を長く這ふ」―。
子どもの頃は、食べたことも見たこともなければ「ズッキーニ」という名前さえ知らなかった。
日本に入ってきたのが1970年代らしいから当然だろう。
それなら我が家の食卓に現れたのは?
「子どもたちが学校へ行くようになったころじゃないかしら」と妻の弁。
◇
外見はトゲトゲのないキュウリ風のズッキーニの正体は?
ウィキペディアによれば―「日本では『ズッキーニ』と呼ばれるが、和名は『ウリカボチャ』で、カボチャの仲間ながら蔓(つる)が長く伸びないため『蔓なしカボチャ』の異名もある」そうだ。
さらには「一般のカボチャよりも低カロリーなのが特徴」とあり『ズッキーニのやみつきナムル』というレシピまで見つけた。
ズッキーニの薄切りをチンしてナムル風に和えるだけだから、こんど収穫したらやってみよう。
◇
春先、庭の隅にキッチンガーデンを作り、ダダ茶豆やオクラなどと一緒に植えた一株のズッキーニの苗が、今や我が物顔である。
大きな葉の重さに耐えられず横たわる太い茎は南へ南へとのびる。
収穫のたびに葉も刈られて恐竜の骨格のような姿になり、我が家のズッキーニはたくましく地を這う。
(20220819)
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