第7話 昼食後の食器洗ひは我が役目「ありがとうね」と妻は微笑む
「昼食後の食器洗ひは我が役目『ありがとうね』と妻は微笑む」――。
7月22日の昼食後、ちょっとした気まぐれで食器洗いをした。
それが三日坊主とならず、今では三食とも私の役目。
「医者人生の中締め」宣言をした以上、当分は妻への感謝の気持ちを込め食器洗いを続けたい。
◇
食器洗浄機の代役が偉そうに言うのもナンだが「主婦業とは大変だ」と思う。
「自分だけならワザワザ作らないんだけどネ……」と言いながら土日も休まずにである。
そんな妻の惣菜作りに比べたら、私の作文は随分と楽だ。
「よくネタが続くわね」と妻は笑うが、日頃の気づきや話題を200字程度に書きためておき、それを下ごしらえの材料として一品の料理に加工する。
特集テーマの場合でも、テーマに沿った流れになるよう前後に書き足せば三段構成のできあがり。
題して〈医師脳作文法〉である。
◇
昨年の夏に弘前市へ戻り、東奥日報の購読を始めた。
明鏡欄に自分の名前を目にする快感が病みつきになる。
今では、掲載予定がない朝でも〈傾向と対策〉のためにと一読するのが毎朝のルーティンとなった。
買わない宝くじは当たらない。
投稿しなけりゃ絶対に掲載されない。
(20220806)
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